見慣れた景色 二度と並べない 思い出の道 by EXILE
僕は大学時代をとある地方都市で過ごした
そして今でも時々、そこを訪れては、A駅からB駅まで意味もなく一駅歩く
生まれ育った田舎を離れて、地方都市の大学に進学した僕は、初めて男女交際というものをした
その子と最初に言葉を交わしたのは、mixiの大学のコミュニティだった
リラックマのペンケースを目印に、教室にいるはずのその子を探す
一目惚れだった
不器用なアタックの末、幸運にも交際に至る
僕たちは大学からよく一緒に帰った
お互いの乗り換えの関係で、いつもA駅からB駅までの一駅を一緒に歩いていた
その子は「手を繋ぎたい」と言った
僕は「恥ずかしいから嫌だ」と断っていた
当時の僕は、今以上に頑固で、相手に歩み寄るということが苦手だった
その子の存在も、駅までの道を照らすネオンも、ずっと田舎でくすぶっていた僕には眩し過ぎた
けっきょく当時の僕は、誰かのパートナーとなれるほど成熟した人間ではなかったのだ
僕たちの交際は、半年ほどで終わりを迎えた
A駅からB駅までの道を歩くと、当時感じた甘酸っぱさ、ほろ苦さ、切なさが押し寄せて来る
そのセンチメンタルな痛みが、僕に明日を生きる活力をくれるのだ