Arc A770 16GB x VRChat 走り書きメモ

Arc A770 16GBでVRChatを起動してみたときの走り書きメモ

環境

PC

OS:Windows11 Pro
CPU:AMD Ryzen 5 5600 6-Core Processor
GPU:Intel ARC A770 16GB
RAM:32GB
GPUドライババージョン:31.0.101.4577

ゴーグル

機種:Meta Quest 2 256GB
接続:Virtual Desktop

既知の問題

Quest Link及びMeta Air Linkは未対応で動作しない

まず問題なことに、Meta公式のPC接続方法であるQuest Link及びMeta Air Linkは認識しない。このGPUに対応していないようだ。
そのため各種テストはVirtual Desktopで行うことになった。
映像はきれいにならなかったが、Windows版のALVRでの接続も可能なことは確認している。

ドライババージョンによってはVRモード時にブラックアウトして動作しない

2023/08/05現時点の最新のグラフィックドライバ、「31.0.101.4577」ではデスクトップモードでは起動できてもVRモードで起動しようとするとブラックアウトを起こしてしまう。
動作を確認した安定版の最新バージョンは「31.0.101.4369」
「31.0.101.4502」「31.0.101.4575」「31.0.101.4577」「31.0.101.4146」はいずれもブラックアウトを起こすことを確認している。
他、「31.0.101.4369」「31.0.101.3802」でもVR/デスクトップモード両方での動作を確認している。
私の環境だと「31.0.101.3802」が最も安定する。

2023/08/17現在、最新の「31.0.101.4577」で安定して動作するようになった。Windows UpdateやVRChatの更新との兼ね合いもありそうだ。
ベータ版については未検証。

VRChat内のfpsがVirtual Desktopで設定したfps上限の半分で上限になってしまう

31.0.101.4314で確認。
例えばVirtual Desktop側で設定の上限が60fpsなら30fps、90fpsなら45fps程度を上限に、GPUに余裕があってもそこに張り付いてしまう。
これがドライバのバージョンの問題なのか、それとも別のところにある問題なのかは不明。
あるいは実際には出ているが表示が間違っている可能性も0ではないか。私の目ではfpsについてはわからない。

プレイ中、デスクトップ側の別プロセスを操作しようとするとGPUもろともクラッシュすることがある

「31.0.101.4369」「31.0.101.4314」で確認。
SNS等の通知を受け取っただけでもクラッシュしてしまう。

XSOverlayでGPU使用率等の取得が出来ない

GPU使用率・VRAM使用率、GPU温度の取得はいずれもできない。おそらくこのGPUに対応していないのだろう。
現状、確認するにはデスクトップで起動しているタスクマネージャーを覗くしかないと思われる。

動画プレイヤーで動画を視聴できなくなるようになることがある?

原因不明。エラーログには
WindowsVideoMedia error 0x8007000e
とあり、メモリの確保か何かに失敗しているようだが……
一度発生するとVRChatやOSを再起動しても発生し続ける。
グラフィックドライバの問題と考え、バージョンを前後させていたが、
「31.0.101.4314」で動作することを確認後、もとの「31.0.101.4369」に戻したところ問題なく動作するようになった。
おそらくグラフィックドライバの上書きによる再・クリーンインストールによって回復すると思われる。

なお、発生している状態であってもAVPro Video Player(多くのの動画プレイヤーでLiveモード等と表記されているもの)だけであればVRChatの起動オプションに「–disable-hw-video-decoding」と追加することで再生が可能になる。
GPU側の問題なので、GPUを使わずソフトウェアデコードしてしまえば問題がないというわけだ。
ただしこちらも「Unity Video Player」側はやはり動作しないままだった。この引数は「AVPro Video Player」側にしか効果がないようだ。

安定性

最新の「31.0.101.4577」では不意にクラッシュしてしまうケースは今の所未確認。
人気のRTX 306012GBを持っていないので比較は出来ないが、フレームレートで少し上回れるという報告もある。
「31.0.101.4369」で50人が集まるワールドへ足を踏み入れたが、Virtual DesktopをHigh設定、VRChat内Ultra、アンチエイリアスなしで24fpsを維持していた。
少人数であれば重たいオブジェクトを視界にいれなければ45fps(90fps設定時上限)に張り付いていることも多い。

番外:Linux

Linuxユーザであればトラブル回避のためNvidia製GPUを避けたいというケースもあると思われる。

環境

OS:Arch Linux
CPU/GPU/RAM:Windows 11のものと同じ
デスクトップ環境:KDE
Steam:flatpak版
Proton:GE-Proton 8-11

既知の問題

ALVRはVRゴーグルに投影できず使用できない

Steam-VRはLinuxで動作させる場合ネイティブ版Steamが推奨されるのでそれでテストしている。
接続そのものは成立しているようで、デスクトップに表示されているプレビュー?もVR Homeが表示されており、ゴーグルを動かすとそれに連動して視点が動くことは確認できる。
が、肝心のVRゴーグル内には映像を転送できていないらしく、真っ暗なままになったり、ストリーミングを待機中の表示のまま動かなかったりする。
解像度を下げたり、エンコーディング方式を変更したりしたが解決方法は未発見。
したがって、これ以下のトラブルはすべてデスクトップモードで確認したもので、VRモードでは未確認。

QVペンで書いたものが見えない

おそらく日本のコミュニティで活動するにあたって特に致命的なもの。
Nvidia製GPUでは発生しなかった一方、Intel製CPUのiGPUでも同様の現象を確認しているのでおそらくドライバの問題だろう。

デスクトップモード時、適切にマウスのロックが行われない

これはNvidia製GPUでも確認しているのでGPUというよりProton側であろうか。
マウスで視点を操作しようとしたとき、マウスカーソルがウィンドウの端に出ていってしまいそれ以上その方向にマウスカーソルが動かないため視点変更に支障が出てしまうことがある。
特にAlt-Tabなどでタブ切り替え操作を多用していると発生しやすい。
一度Escキーでメニューを開き。この状態でマウスカーソルを少し動かしてからメニューを閉じると正常にマウスがロックされ、ゲーム内で動作するようになる。
発生するたびに再操作が必要。

EndキーでAFKモーションに入れない

これもNvidia製GPUでも確認しているのでGPUというよりProton側だろう。回避策は見つけられていない。

感想

じゃじゃ馬。その一言に尽きる。
56,000円弱で購入できたため、価格の面では3060 12GBにすこし背伸びして、というくらいは期待できる。
ただ、2023/08/05現時点では基本的にはWindowsユーザなら3060 12GBを買うべきだと思うしLinuxユーザならAMD製GPUで良いだろう。
トラブル解決も楽しめる人向け。初心者は安易に買ってはいけません。
今後のドライバの成熟度次第ではまた変わってくるかも?

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