約束の場所 -Promised place- v2
未分類

VRChatをはじめてみない?

目次

この記事は「フ鯖の年末2023 Advent Calendar 2023」11日目の記事です
https://adventar.org/calendars/8687
前日10日の記事はEve氏による”バーチャル写真撮影が楽しい話 “です。
https://note.com/evecremie/n/nbe53f8862d12

VRChatをはじめてみない?

Memory Terrarium
Memory Terrarium

終わらない放課後

今日は何をしよう?

やるべきこと、やりたいことあるなら直帰でもぜんぜんいいんだ。
でもそういうのがないならさ、ただ友達と他愛もない会話やどうでもいいことで盛り上がったり、
あるいは「面白そうなところ見つけたんだ、ちょっと遊びにいってみようよ」と誰かの手を引いて駆け出したっていい。
もちろん誰ともつるまず一人放浪し、景色を、湧き上がる感情を独り占めしてもいい。

終わらない放課後――

この世界を包み流れるこの空気を、こう表現したのは誰なのだろう。
地図にない地で、北という概念のない星で、夢とも幻ともつかない光の中で
きょうもわたしは、まぶたをひらく――

Rooftop Canvas
Rooftop Canvas

VRChatとは

VRChatとは基本プレイ無料のVRSNSと呼ばれるものの一つだ。
勘違いをされがちだが、VRChatを遊ぶにおいてVRゴーグルは必須ではない。
あればより没入感を高められるというオプションである。

おおよそは一番最初に書いたとおり、特定の目的があるわけでもなくみんなで、あるいは一人ですきなように過ごせばそれでいい世界だ。
のんびりすごせばいいゲームというとどうぶつの森シリーズが他にあるが、これはそれに輪をかけて目的というものがない。
魚釣りができるワールドは確かにあるが、別に獲ったからといってインベントリ(ポケット)に入るわけでもなし、売却してお金にできるわけでもなし。もちろん借金に追われるわけでもない。

Star-Gatherers 星を釣る人
Star-Gatherers 星を釣る人

目的がないがゆえに、何でもできてしまう……それゆえに多くの人が、様々な形でこの世界に関わっている。
この世界に足を踏み入れ、なにを感じどう変わっていくのだろう。
あるいは今の自分を大切にして変わらないことを選ぶだろうか。それもまた良い。
行っても良い、戻っても良い、立ち止まっても良い……この終わらない放課後を、あなたはどうすごす?

仕様を含めたゲームとしてのVRChatの紹介

長々と書いているが、PC版とQuest版という呼び分けがなされており、Quest版とは「MetaQuest版、Android版、Pico版の総称」ということ以外はあまり重要そうなことは書いていないので読み飛ばしても構わない。

PC版(Windows、Steam上で動作する)、Android版MetaQuest版Pico版が存在するが、
PC専用ワールドを除き基本的にすべてのプラットフォームで互いに交流ができる。言ってしまえばハードが違うだけでサーバは共通というやつだ。
上にも書いたが、PC版とQuest版と呼び分けされておりQuest版とは「MetaQuest版、Android版、Pico版の総称」と考えていい。
これはPC版とMetaQuest版が先行して公開されていたことからこのような分け方がなされている。
もう少し詳しく言うと、MetaQuestとPicoシリーズはどちらも内部でAndroidベースのカスタマイズされたOSが動作している。したがってこれらはいずれもAndroid版に近い動作となり、アバターやワールドの制限もほぼこれら共通となる。

一応はゲーム、特にMMOとして分類はされてはいるが、MMOとしてどころかゲームとして特別な目的があるわけではない。
シナリオというものはないし、もちろん壮大なオープニングもエンディングもない。
各ワールドをくまなく探索してもVRChat全体として使えるような入手可能アイテムはアバターそのものくらいしか落ちていない。
今どきのMMOならまずあるであろうデイリーミッションのようなものさえない。期間限定のイベントはいくつかあるが、もちろん参加してもゲームとして報酬があるわけでもない。
どこへ行き、なにをするかはすべてあなたに委ねられる。

成長要素というものも誰かと一緒にいたら勝手に上がっていく”Trust Rank”(トラストランク)と呼ばれるものただ一つ。
これまた1年も遊べば(特に早い人は2ヶ月ほど)いつの間にかカンストしてしまう程度のもので、拾ったアバターをまとったり特定のワールドへ侵入するために一定のレベル等が要求されるということもない(それらが自身のプラットフォームに対応している必要はあるが)。
一応、逆に初心者限定のイベントというものは存在している他、自身がアバターやワールドをアップロードしたい場合にはこの”Trust Rank”による影響を受ける、が言ってしまえばその程度のものだ。

課金要素はあるが、VRChatそれそのものに存在する課金要素はいわゆるプレミアムプランとしての月額課金くらい。
基本無料プレイの、それも着飾ることも一つの楽しみ方であるゲームでありながらいわゆるガチャ課金すらもない。

その月額課金もしないからといって広告に悩まされるわけでもなく(一応VRChat公式の広告はある)、有料課金アカウントになることで開放される要素のうち大きなものはせいぜいお気に入り枠の拡張、ユーザ名の横にアイコンをおけるようになったり、グループ(ほかのMMOでいうクランやギルドに相当する機能)のマスターになれたり(他のユーザが作ったグループへの参加は無料アカウントでも可能)という程度だ。
ごく最近、クリエイター向けにと公式クレジットが用意されたが、ごく最近追加されたもののため使っている人がまだいない。
課金プレイヤーの多くは純粋にVRChatファンだからという理由で課金している状況のようだ。

多くのプレイヤーはVRChatそのものへではなく、もっぱらより高性能なPCや扱いやすいスマートフォン、VRゴーグル、フルトラッキング(VRモードにおいて足先や膝・腰・肘・胸等の動きを現実とゲーム内とでリンクさせること)と呼ばれる状態になるための機器、VRに没入しやすい家そのもの(!)、他のユーザが作成し販売しているアバターやその追加衣装、アクセサリ、ワールド作者ならその3Dモデルや作成ソフトウェア等の購入等にばかりお金をかけている、
というか個人レベルではVRChatそのものへは月額課金以上のお金のかけようがないのだ。あとはせいぜい運営元であるvrchat inc.の株でも購入するくらいだろうか、上場しているのかどうかは筆者は知らないが。

当の筆者もVRChatに対しては2023/1にはじめてから2023/12現在に至るまでVRChatそのものに関してだけ言えば全くの無課金プレイヤーだ。PCやVRゴーグル、アバターやワールドアセット(3Dモデル等)などなどの主にVRChatのための総購入額はもはや数十万円の域に達してしまっているのだが……。

少し前には「メタバースにはNFTと暗号通貨が不可欠だ!」などと息巻いていたひとたちもいたが、VRChat界においてはそんなものどこ吹く風。
というよりSteamがこの手のものを扱ったコンテンツは取り扱わないとしているためVRChatをSteam経由で配布している限りにおいては入りこみようがない(他のVRSNSではNeosVRのように対応しているものも存在し、Steam版とは別に仮想通貨等をサポートしたクライアントを公式サイトで配布することで対応している)。

VRChatのはじめかた

VRChatの世界に足を踏み入れるために、以下の流れで準備をする必要がある。
流れとしては以下のとおりとなる。
1.アカウントの作成
2.クライアントのダウンロード・インストール
3.チュートリアルを受ける(任意だが推奨)

アカウントの作成

まずはアカウントを作成しよう。
https://vrchat.com/home/register

VRChatアカウント作成
まずはアカウントを作成しよう

実際のところSteam版やMetaQuest版ではSteamアカウントやMetaアカウントでもログイン自体は可能なのだが、このままだとアバターやワールドのアップロードが不可能で後々面倒なことになってしまう。こだわりがないのなら先に作っておくのがスムーズだ。
Android版でもGoogleアカウントでログインが可能なようだがおそらく同じ問題が起こると思われる(未確認)。
アカウント作成にはEメールアカウントが必要なので一つ用意しておこう。電話番号などは要求されないが、生年月日は入力する必要がある。
なお、表示名称はあとからでも3ヶ月に1度までの頻度で変更が可能になっている。なりすまし等にあってしまうこともありうるので不必要にころころ変えず、必要なときに変更手続きを行うのが望ましい。

クライアントの入手

次に自分のプラットフォームにあったクライアントを入手しよう。
クライアントとはつまり、プレイヤーから見ればVRChatの本体そのものとみなしていい。

PC版

https://store.steampowered.com/app/438100/VRChat/
PCとあるが、公式に対応しているOSは2023/11現在Windows(x64)のみ。Steam上で動作する。
2023/11現在全てのアバターの使用とワールドへの侵入が可能な唯一のバージョンとなっている。
PC版については、Steam上から入手することになる。Steamをインストールしていないならまずはこれをインストールし、Steamアカウントを作成することから始めよう。
amd64(x86_64)なCPUで64bitOS環境でなければ動作しないことに注意してほしい。
PCはここ2~3年の間に販売されたものであればデスクトップモードは問題なく動作するはずだ。デスクトップとあるがもちろんノートPCやタブレットPCでも動作する。

単体でもデスクトップモードで動作し、かつVRゴーグルを所持していれば唯一PCVRが可能なバージョンである。
ただし、VRモードとなるとPCに要求される性能が跳ね上がる。具体的には最低でもRTX 3050と呼ばれるGPUかそれ相当のGPU(内蔵を含む)がないとかなり辛い。
推奨はRTX 3060 12GB以上搭載だ。VRモードのVRChatはVRAMへの依存度が高く、VRAM容量、VRAM帯域双方が重視される一方でVRChatは少なくとも公式においてはDLSSやFSRのような高解像度化技術には非対応、レイトレーシングも使われていない。
わかる人ならば、ある人がとったVRAM制限なし下におけるVRChatベンチマークテスト結果がRTX4080≦RTX3080<<<RTX3090、RTX4060≦RTX3060≦RTX4060ti<ArcA770<<RTX3060ti(GDDR6Xかは不明)、だったと言えばVRChat界の異常さが伝わるだろうか。
最上位たるRTX4090を除いて下手に後継モデルの4000番台買うよりも下二桁同番台の3000番台のほうがより安い上にフレームレートが出せてしまうというのがザラなのがVRChatだ。
これはRTX4000番台がVRAM帯域を絞りすぎていることに起因すると考えられている。実際GPU比較サイト等でVRAM帯域に着目すればそれが上記のランキングに影響していることに気がつけるだろう。

高解像度化技術がないことを差っ引いてもどうしてこうもVRAM帯域依存度が高いかと言えば、VRChatのワールドもアバターも、それぞれ各ユーザが作成したものであるため最適化がまるでなされていない、というか事実上不可能なためである。
最適化不足な分、VRAM使用量も多いためVRAM容量も重視される。上でRTX3060 12GBが勧められたのも価格、VRAM容量において非常にバランスが良いためだ。VRAM帯域はやや狭いがそれでも4060(ti)を一回り上回っている。

Android版

https://play.google.com/store/apps/details?id=com.vrchat.mobile.playstore
PC版専用のアバターの使用とワールドには侵入できない。
動作環境制限が厳しめで、OSが64bitで且つAndroid 10(Q)以上、RAM6GB以上を搭載した機種である必要がある。性能を満たしていればChrome OSからも利用が可能になると思われる。
APKを直に入手できるなら、RAMに関しては6GB以上を満たしていなくとも動作補償対象外ながら起動はすることが確認されている。
なお、このAndroid版だが、2023/12/09にベータ版として無課金プレイヤー向けにも公開されたばかりで、それまでは有料課金プレイヤー限定のアルファテスト版だった。
このため情報がまるでそろっていない。筆者も無課金プレイヤーのため、ほんの数日前に試したばかり。Android版の詳しいことを尋ねられても答えられない点は許してほしい……当のこの記事も12月入る前にほぼ書き上げていたのに9日にベータ版が公開されたものだからあわててあちこちを書き換えている……。

MetaQuest版

https://www.meta.com/ja-jp/experiences/1856672347794301/
PC版専用のアバターの使用とワールドへの侵入はできない。
MetaQuest版はMetaQuest2以降のハードウェアである必要がある。初代MetaQuestについてはMeta公式のサポート終了に伴いVRChat公式も2023/6/30をもってサポートを終了した。
初代MetaQuestでもPCにつないでPC版のPCVRとして使用することは2023/11現在も引き続き可能だが、単体ではVRChatは動作しない。
2以降は2023/11現在も単体での動作もPCVR用のVRゴーグルとしての使用も可能だ。

Pico版

https://www.picoxr.com/jp/games/vr-chat
PC版専用のアバターの使用とワールドへの侵入はできない。
Pico4であれば問題なく動作し、基本はMetaQuest版と同様に利用できる、はずだが筆者が所持していないハードゆえよくわかっていない。
単体での動作は2023/11/09にストアでの配信が開始したばかりで情報が出揃っていないのが難点か。
もちろんPCにつないでPCVR用のVRゴーグルとしての利用もできる。

その他(基本的に利用不可、一部は頑張れば可能性がある、かも……?)

iOS版については開発中とされているが、公開時期はいまのところ未定となっている。

PlayStation5やPlayStation4は残念ながらPlayStation VR/PlayStation VR2を所持していたとしてもVRChatはプレイできない。こちらについては開発しているという噂もないため期待できない。
ただし、WindowsPCを所持しているならPlayStation VR/PlayStation VR2をWindowsのPCVR機器として使用できるようにする研究が非公式で行われている。ここでは解説しないが興味があれば調べてみるといいだろう。うまくいけば高価なVRゴーグルを追加で購入することなくVRモードで入れるはずだ。

Nintendo Switchに関しても残念ながら非対応だ。こちらは”Nintendo Labo Toy-Con 04: VR Kit”があってもまったく利用できないし開発しているという噂もやはりない。
……実はごく初期に販売されたモデルのSwitchは容易にAndroidをブートする術が知られていたりするし、そこからRAM4GBしかないがAPK直インストールによるAndroid版の動作報告そのものはすでにあったりする、が、さすがにアレなのでここには詳しく書かない。

WindowsPCであっても32bitCPUの場合やOSが32bit環境の場合はPC版の起動はできないほか、
ArmなCPUを使用している場合もEasy Anti-Cheat(通称EAC)によって阻まれPC版の起動ができないと筆者は聞いている。

MacにおいてはIntelMacと呼ばれる、amd64なCPUを搭載しているもので64bitOSが動作している場合はPC版をWine等を通すことで起動できる可能性があるが、
M1のようなArmなCPUを搭載しているものについてはEACに阻まれ起動できない。これはparalleldesktopのような仮想マシンを使用しても回避できないらしい。

Chrome OSやLinux等他のOSについても同様で、amd64なCPUを搭載しているもので64bitOSを使用していて、且つWineやLinux版Steam等が動作する環境であればそれを通してPC版を起動できる可能性があるが、Arm系等のamd64なCPUでない環境の場合はいずれの環境でもPC版はEACに阻まれてしまい起動不可能だろう。
Wine上で動作させる場合も64bitのprefixが必要だ。

Android版についてはAndroidエミュレータ等の上でも同様に動作するかどうかは現状不明。
筆者もまだ調査中だ。何度も書くがこれが公開されたのは12/9のこと。この記事は12/11 日付が変わった瞬間の公開である。とてもじゃないが調査して記事に追記する時間がない……。
一応、GSFへの依存こそ確認されている(おそらくGoogleアカウントを用いたログイン機能のため)ものの、Play Integrity API及びその前身にあたるSafetyNet Attestation APIともに使用している形跡が確認できていない。このためAndroidベースのOSでOSバージョン等の条件を満たしているなら起動することは期待できる。
もしうまく動作するならほかのAndroidでないPCでの動作も可能になるが、PC版にEACが導入されているのを見るにAndroid版もなにかしらの対策がなされてしまう可能性は十分にあるためあまり期待しないほうがいいかもしれない。
ArmなCPUを搭載したPCでは現状EACのせいでどうあがいてもPC版を動作させられない関係もあり、特に事実上他に選択肢のないM1以降のMacユーザにとっては死活問題。他の端末を購入するでもない限りこれが動くことを祈る他ないのだが……。
WindowsであればMicrosoft公式の”Windows Subsystem for Android”やGoogle公式の”Google Play Games”、あるいは”Windows Subsystem for Linux”上から”Waydroid”、等が候補になるだろうか。
MacについてはApple公式のAndroidエミュレータが存在していないようなのでBlueStacksのようなサードパーティ製のものに頼ることになるだろう。Linux上からならばWaydroidが筆頭候補だ。

ようこそVRChatの世界へ

ここから先のVRChatの世界はファーストパーソンビュー(一人称視点)が基本で、ときに激しい動きを要求されることもある。
3D酔い、VR酔いを誘発しやすいため決して無理はしないこと
厳しいと思ったら直ちにVRChatを終了し休憩を入れよう。そのままアプリ終了でもいいし、ゴーグルをかぶっていたなら脱いでもいい。
なれたひとは何時間でも継続プレイしているが、あれは十分になれたから。
はじめてならば15分も継続プレイできれば上出来も上出来、30分維持できたら才能の塊だと思っていい。ひとによっては5分さえも持たないケースもザラなのだ。

夢中になっているとつい頭から抜けてしまいだが、こまめな水分補給も忘れずに
特にVRゴーグルをかぶっていると没頭しているうちにいつの間にか喉がカラカラという状態になりやすい。
そして決してVR内の机に現実世界の飲み物の入ったその容器を置こうとしないこと。そこには置けません、だいさんじ。
とはいえ、にんげん、わかっていても気を抜いていると事故ってしまうもの。できれば蓋のできる容器で水分補給を行うようにすると事故を防止できる。

起動

クライアントの用意が終わったら起動してみよう。
以下の画像はPC版のものだ。Android版ではログイン画面が違うが、入力するものは同じなのでよく確認して入力しよう。

英語のログイン画面
ログインする前に言語設定を日本語に変更しよう。
日本語のログイン画面
日本語に切り替わったら、VRChatアカウントでログインしよう。

ログインが求められると思うが、ログインする前に右下で言語が設定できるので先に設定しておこう。
あとは先程用意しておいたVRChatアカウントでログインすれば良い。
はじめてつないだ場合、さらにメールアドレスを利用したワンタイムパスワード認証が要求されるだろう。
登録したメールアドレスに届いたメールを確認し、メールに書かれた6桁の数字を入力すればよい。

チュートリアルワールドへ

ログインに成功すればいよいよVRChatの世界の中だ。

はじめてログインすると、
公式のチュートリアルワールドに飛ばされる。
ただし2023/11現在英語であり、英語が読めなければあまり意味をなさないしこのまま進んでも意味がわからないと思われる。
まずはLanch padを呼び出そう
PCのデスクトップモードでキーボード操作であればEscキー、ゲームパッドであればBackまたはStartボタン、VRモード、とくにMetaQuestであればBまたはYボタン軽く押し、Android版であれば右下のハンバーガーボタン(三のような見た目のボタン)だ。

Launch Pad
Launch Padを開いたらQuick LinksからWorldsを選択しよう
Worlds画面
Worldsが開いたら、左のメニューから🔍Search Worldsを選択しよう。
World Search画面
検索欄に”JP Tutorial World”と入力、検索対象がWorldsなのを確認してSubmitを選択しよう。

Worlds検索結果
検索結果が出たら[JP] Tutorial worldをえらぼう。血を吹いている似た方はジョークのニセモノ。いまは放っておこう。
[JP] Tutorial World info
ActionsからNew Instanceを選択しよう。まだJoinはおしてはいけない。

Create New Instance
Inviteを選択しよう。下のREGIONでリージョンが選択できるが、きになるならとりあえずJPにしておこう。しなくても特に問題はない。
Instance Created
Instance Createdと出たらJoinを選択しよう。

メニューが開いたら中央”Quick Links”一番左の🪐土星のようなアイコン、”Worlds”を選んで決定しよう。VRモードであれば人差し指トリガが決定の意味を持つ。
間違えたらもう一度Lanch padを開いたときの操作をすれば閉じられる。
メニューが大きくなったら左に縦にいくつか並んでいるメニューのうち、上から二番目、”🔍Search Worlds”を選ぼう。
検索ワードの入力画面になったら”JP Tutorial World”と入力して、Search ForがWorldsになっているのを確認したらSubmitを選択。
一番左上に”[JP] Tutorial world”と出ていたらこれを選択。
中央”Actions”一番左の点線で書かれたまるの中に”+”とはいっているアイコン”New Instance”を選び、
“Create New Instance”が出てきたら”INSTANCE TYPE”のうち、開いた手紙のアイコンの、”+”マークのついていない方、”Invite”を選ぼう。
下の方にREGIONとあるが、気になるならとりあえずJPにしておくといい、が、しなかったからといって特に問題があるわけでもない。
Instance Createdと出たらまるの中に矢印が向かっているアイコンの”Join”を選ぼう。

これで日本の非公式チュートリアルワールドに飛ぶことができる。”Invite”で部屋を立てているため、ここにはあなたが招待しない限り他の人は入ってこない。ゆっくり自分のペースでまわるといいだろう。
たくさんのことが書かれているが、一度に全部覚える必要はない。ひとまず一通りなぞるだけでも十分だ。

ここについでにワールドのお気に入り登録方法も書いておく。

Add To Favorites Worlds
ワールド情報画面からAdd To Favoritesを押すことでお気に入り登録ができる。4箇所あるボックスのスキなところに格納しよう。

ワールドを選択したとき、”Actions”の左から3番目にある☆星アイコン”Add To Favorites”を押すことでそのワールドをお気に入り登録することができる。
4つフォルダがあるが、自身の整理の方法に合わせて管理しよう。
こうしてお気に入り登録されたワールドは、”Worlds”画面左側のメニューの上から3番目、”My Worlds”を展開し、その中の上から4番目から下にある”Worlds1″〜”World4″までがそのお気に入りボックスだ。それぞれ100ずつ、ボックス4つで合計100までお気に入りのワールドを格納できる。
ここからいつでもあなたのお気に入りのワールドを再訪できる。心に残った絶景、まだ全部回れていない展示ワールドやいつもの飲み屋など、何度も再訪したいワールドをここに入れておくと便利だ。
ひとまず、この“[JP] Tutorial world”をお気に入りにしておくといいだろう。これで一度に全部覚えられなくても何度かに通い復習することができる。

ちなみに、それぞれの一覧が表示されている状態で上部にある⚙歯車アイコンをクリックするとボックスの名称の変更やそのお気に入りの公開範囲を変更できる。
どれかに他の人におすすめしたいワールドを登録しておき、”WHO CAN VIEW”(誰が閲覧可能か)Friends(あなたのフレンドのみ)やPublic(フレンドか否か問わず誰でも)に設定することであなたのプロフィールを見た人にワールドのおすすめをすることができるというわけだ。
デフォルトではPrivate(非公開)になっているはずなので不意の流出についての心配は必要はない。

アバターを変更する

……なに、とりあえずこのよくわからない格好を変えたいと?

LaunchPad Avatars
LaunchPadを開いてAvatersを選択しよう。
Avatars
Avatarsが開いたら、PublicまたはLegacyを選択しよう。今回の例ではPublicのほうを選択している。
Avatars Mururu
画面中央に現れたアバター一覧からスキなアバターを選ぼう。例ではMururuを選択している。選んだら✔Change Info Avataeでそのアバターの姿になれる。

ならばLanch padを開き、”Quick Links”の左から二番目のボタン、アドレス帳のようなアイコンの”Avaters”を選ぼう。
左側の縦に並んでいるメニューのうち、下から2番目の”Public”と一番下の”Legacy”を選択したとき出てくるアバターは全て誰でも自由に着て良いというアバターだ。
どれか気に入ったものを選択して右側に選択したアバターが表示されたらその下に現れる3つのボタンのうち一番上、✓チェックマークの”Change Info Avatar”を選択しよう。あなたの姿がそのアバターの姿に変化するはずだ。
アバターとして軽量であることを重視しているためややローポリゴン気味だが、数は多いのでいくつかその場をしのげるだけのアバターは見つかるだろう。
なお、Avatersの画面で左側メニュー一番上の”Recently Used”にそれまで着たことのあるアバターが一定数ログに残る。

Avatars_Mururu_Fav
アバターが気に入ったなら、Favoriteを選択することでお気に入り登録ができる。お気に入り登録すると左の☆avatars1に格納され、すぐにそのアバターを選択できるようになる。

もし気に入っているアバターがあるならアバターを選択した状態でアバターの下に現れる3つのボタンのうち上から2番目、☆星マークの”Favorite”を選択すると、無料アカウントであれば最大50までお気に入り登録が可能だ。
こうしてお気に入り登録されたアバターは、Avatersの画面の左側メニュー上から3番目の“avators1″の中に格納される。状況に応じて着替えるとよいだろう。
とはいっても、PublicやLegacyにあるアバターは先程実際にしてもらったとおり、いつでもメニューからアクセスできるのでその意味ではあまり意味はないかもしれない。たまたま拾ったアバターが気に入った等の場合にできるように覚えておこう。
ついでに、この”avaters1″という名称はこれをえらんで一覧が表示されている状態で上部にある四角にペンのアイコンをクリックすることで名称を変更できる。

チュートリアルよくわからんかったという人にも最低限覚えておいてほしいこと

基本はこのチュートリアルワールドの解説だけで十分なのだが、こちらでもこれだけは覚えておいてほしいということだけ記載しておく。

VRChatの終了及び緊急避難の方法(※超重要)

LaunchPad GoHome
LaunchPadをひらいてGo Homeで直ちにホームワールドに帰還できる。プレイ中に危険を感じたら直ちに避難すること。

Lanch padを開き、”Quick Actions”一番左の”Go Home”を選ぶと瞬時に自身がホームワールドに設定したワールドに戻れる。

LaunchPad Settings
VRChatを終了するには、まずLaunchPadを開いて⚙歯車アイコンを選択しよう。
Settings
Settingsタブに移ったら、上部にある電源ボタンを選択しよう。終了するか尋ねられたらYESを選択するとVRChatを終了できる。

また、Lanch padを開き、一番下に6つ並んだアイコンのうち一番右の⚙歯車のアイコンを選択すると簡易の設定画面に入れるのだが、このとき一番上にある電源ボタンのアイコンを選択することでVRChatを終了できる。
VRChatはVR”SNS”とされている通り、SNSである以上は人と関わり合うことはどこかしらででてくるようになるだろう。
すると、人間とは良い人もいれば悪い人もいるもので、どうしてもトラブルに巻き込まれたり恐ろしい目にあってしまったりする可能性がある
ここはVR……仮想空間上である。これは嫌だと感じたらすぐに現実世界に逃げ帰ることが可能であるということだ。
けして我慢せず、直ちにホームワールドに戻ったりVRChatを終了したりして逃げること
VRゴーグル単体ならVRゴーグルをぬいでしまってもいい、VRゴーグル単体でもそうだがPCやスマートフォンからならアプリケーションを終了してしまってもいいし本体をシャットダウンしてしまってもいい。なんでもいいからとにかく逃げる
真に己の身を守れるのは己のみだ。これだけは最低でも覚えておいてほしい。

ワールドのタイプ(つまり誰が入ってこられるか)

Creaate New Instance
Creaate_New_Instanceのこの画面で次に作るインスタンスに誰が入れるかの設定を選択できる。

次点でワールドについても書いておこう。
先程ワールドを選んだあと”New Instance”を選んでもらったが、Instance(インスタンス)とはつまり他のゲームでいう部屋のことと考えてよい。
それをNew(新しく)というのだから、先程したのはつまり”新しく部屋を建てる”という意味の操作だ。
その後INSTANCE TYPE(インスタンスの種類)を選んでもらったと思うが、ここでそのインスタンスにどんな人が入ってこられるかを選択できる。
この次に解説するが、他のプレイヤーがいるインスタンスに入るときも同様で、入る前にそのワールドのタイプがどうなっているかはよくよく確認してからJoinすることが推奨される。

Public

一番上の”Public”は”公共”の意味。”Anyone can join”とあるとおり、このタイプのインスタンスはこのインスタンスを見つけたあらゆるプレイヤーが入ってくることが可能だ。
ワールド一覧から”New Instance”をせずにいきなりJoinした場合もこのPublicのタイプのインタンスとなる。
VRの世界に国境はない。国内外問わずどんなプレイヤーが入ってくるかわからず、ゆえにあらゆるプレイヤーと交流でき国際交流の可能性をも秘めるが、しかし同時にトラブルに巻き込まれてしまう危険度も高い。あなたがまだ見ぬ人々との出会いを望むのならば、Publicインスタンスはきっと期待に応えてくれるだろう。

Friends+

上から2番めの”Friends+”は”Any friend of a user in the instance may join”とあるとおり、いまインスタンスにいるすべてのプレイヤーの、そのフレンドまでが入ることができる
“フレプラ”(フレンドプラス)という単語が聞こえてきたらコレのことだ。
フレンドのフレンドのフレンドのそれまたフレンドの、と無限に連鎖ができるため、事実上はPublicと同じくどんな人が入ってくるかは予想ができず、とくに三角関係のようなトラブルに巻き込まれる可能性はある意味Public以上に高い。
しかしフレンドがいるワールドであればそのまたフレンド、というつながりを作ることができる可能性のあるワールドであり、もしあなたが誰でも良いわけではないがしかし交友関係は広げていきたいと願うのならば勇気をもって飛びこむ価値は十分にある。

Friends

上から3番目の”Friend”は”Only your friends may join”とあるとおり、インスタンスを建てたプレイヤーのフレンドのみが入ってくる可能性があるタイプだ。
あなたが部屋を建てるなら、あなたのフレンドのみしか入ってこられない。他のプレイヤーのFriendsインスタンスもあなたがその人のフレンドでなければ入ることができない。
また、招待(Invite)のやり取りが可能なのもインスタンス主のみとなる。
“フレオン”(フレンドオンリー)という単語が聞こえてきたらこれのことと考えて良い。
特定の、というわけではないが気心知れた人とだけで過ごしたいならコレだ。
逆にいうと、あるプレイヤーとフレンドになるとは”あなた自身の建てたFriendsインスタンスにそのプレイヤーの入室を許可する”、という意味でもある。
悪い人たちばかりというわけでもないし、フレンドだからといっていつも他のプレイヤーのところに入ってくる人たちばかりではないのだが、フレンドになるかどうかはよくよく考えよう。
とはいえ、フレンド申請は愛の告白などではない。そんな重たい感情満載のフレンド申請など受け取った側を困惑させてしまうだけだ。
これはあくまでも一定条件下で互いに互いの居場所がわかる、わかる場合はそのままJoinできる、Inviteのやり取りもできる、というだけの契約に過ぎない。
対話をしてみて、このひとは大丈夫、もっと一緒に過ごしてみたい、と思えたなら気軽にフレンド申請送ろう。断られたり後々切られてしまったりしたならそのときはそのときだ。

Invite+

上から4番目の”Invite+”は”You can Invite others. Joiners can accept requests”とあるが、つまりインスタンスにいるプレイヤーであれば誰でも招待(Invite)の送受信及び許可が可能というタイプだ。
なお、招待はそのプレイヤーのフレンドに対してのみ送受信が可能になっている。
理論上はFriends+と同じく、他のプレイヤーがInviteしたプレイヤーがまた別のプレイヤーを、と無限に連鎖していく可能性はあるのだが、いちいち招待しないと入れないためそこまでカオスにはなる可能性は低いだろう。
フレンドのそのまたフレンドを招きたいが、しかし他の人が入ってくることは避けたい、というような場合には役に立つだろう。

Invite

上から5番目の”Invite”は”You can Invite others. Only you can accept requests”とあるが、招待を送受信できるのもそれを許可できるのもインスタンス主のみ、というタイプだ。
誰も招待せず届いた要請も却下すれば誰も入ってこない。
一人だけ、あるいは特定の誰かとだけで過ごしたいときにはコレだ。
景色を写真に収めたいときなどもこのタイプのインスタンスならば落ち着いてカメラを構えることができるだろう。
絶景を、湧き上がる感情を独り占めだってできてしまう。

Group

一番下の”Group”は”Create an Instance that is owned by group”とある。
Groupとは他のMMOなどでいうクランやギルドのようなものに相当する。
つまりこれは、特定の集団だったりおなじ目的を持つもの同士で寄り集まったりしていわゆる”イベント”や”集会”を行うときに使われるタイプである。
とはいってもMMOにあるクランやギルドと違って、一人のプレイヤーが複数のグループに所属できる。上限数は筆者は知らないが、少なくとも筆者は2023/12現在ざっと数えただけでも61ものグループに所属ができている。気になったグループが自由加入可能ならどんどん加入していくといいだろう。
その性質上、不特定多数様々なプレイヤーとの交流から特定のメンバーのみに限定された密会までとグループの性格次第でそこに集まる人々の顔ぶれも大きく変わる。
自分が建てることはあなたがイベント主催側にでもならない限りないだろうが、他のGroupインスタンスに入る場合に備えてGroupインスタンスのさらに細かい分類についても書いておこう。とはいっても上記のタイプの応用だ。

Group Public

“Public”とある通り、グループインスタンスでありながらインスタンスの存在を知っていれば誰でも入ることが可能なタイプだ。
部屋主がGroupであるだけのPublicインスタンスなので、誰が来るかはわからない。

Group+

“+”がついている通り、同じグループに所属しているか、そのインスタンスにいるプレイヤーのフレンドまでが入ってこられるタイプだ。
こちらも事実上誰でも入ることが可能なため、そこにいる人については予想がつかない。

Group

なにもついていない、ただのGroupの場合は同じグループに所属するプレイヤーのみが入ってこられるタイプだ。
とはいってもそのグループが招待制や許可制でなく、だれでも自由に加入できるグループの場合はやはり誰が入ってくるかわからないということは留意しておく必要がある。
一方で完全招待制のグループインスタンスであれば他の誰も入ってこられない密会と化すのもこのタイプだ。

他のフレンドの建てたインスタンスに合流する

LaunchPad Social
フレンドと合流するには、まずLaunchPadを開いてSocialを選択しよう。
Friend Locations
Social画面が開いたら、左の縦に並んだメニューから🪐Friend Locationsを選び、合流したいフレンドのいるインスタンスを選択しよう。下のOnline In Private Worldsに表示されているプレイヤーは現在Joinしているインスタンスをあなたからは知ることができない状態にあるプレイヤーだ。
Friend Location Instance
インスタンスの詳細が表示されたらインスタンスのタイプとインスタンス主を確認の上、Joinを選択すると合流できる。

他のフレンドの建てたインスタンスに合流するにはLanch padを開き、”Quick Links”の左から3番目、人間アイコンが3つ重なった形の”Social”を選択する。
左の縦に並んだメニューの上から3番目、🪐土星アイコンの”Friend Locations”を選択するとフレンドがいてかつ、あなたがJoin可能なインスタンスが一覧で表示される。
一番下のOnline In Private Worldsには今現在あなたがそのプレイヤーのいるインスタンスを知る権限を持たないプレイヤーが一覧表示されている。
これはそのプレイヤーが他のフレンドのFriendやInvite(+)、Groupインスタンスにいる場合やオンラインステータスで現在地を隠している場合(上記画像だと名前の下にオレンジの○が表示されているアカウントがそれ、赤の場合もある)だ。
Invite Req(招待要求)というものを送ることで合流できることもあるのだが、個人的な用事のことも多いため特に何もなければそっとしておいてあげるのがいいだろう。
どれかを選択したらワールドサムネイルの横にある表示を確認しよう。そこに先述したインスタンスのタイプとインスタンス主の名称が表示されている。
矢印が向かっているアイコンの”Join”を選ぶことで合流が可能だ。
ここで“New Instance”としてしまうと別で部屋を建ててしまうことになるので合流できないので注意が必要だ。
もちろん逆手に取って合流せずにそのフレンドがどんなワールドにいるのかの確認にも使うことは可能なので、合流する気はないがワールドは気になるというときには試してみるといいだろう。

とりあえず行ってみてほしいおすすめワールド

右も左もわからない中で、とりあえず覗いてみても損のないおすすめのワールドもいくつか紹介しておこう。
ワールドはPC版専用のものと全プラットフォーム対応のものとがあるが、ここで紹介するものは全プラットフォーム対応のものに限定している。

JP Tutorial World

JP Tutorial World
日本人向けの初心者用チュートリアルワールド。VRChatをはじめたならまずは必ずここへいけと言われるほど必要な情報がよくまとまっている。

先程紹介した日本語のチュートリアルワールドだ。
一度に全て覚えることは難しいので、少しづつ何度かに分けて通い習得していくといいだろう。

KOGE’s Workplace

KOGE's Workplace
アバター展示ワールドのひとつ。ケモノ系に特化している。奥に見えるCDジャケットのようなものひとつひとつがアバターだが、PC版専用のものも多く、全プラットフォーム対応のものを探すのは苦労するかもしれない。

アバター展示ワールドの一つだ。特にケモノ系やドラゴン系を中心に人外のアバターのみが展示されている。
ここまで順番についてきた人なら、JPチュートリアルを奇妙な格好のままめぐることになってしまっただろうが、ここでいくつかのアバターに着替えることができる。
大半が販売アバターのサンプル版だが、そのままあちこち着歩いてもなにも問題ない利用期限もないのでしばらく着てこれがしっくりくる、と思った段階で購入に踏み切っても遅くない。
トラストランクがVisitorの間はアバターのアップロードが許可されないのでどのみち拾ったものを着回すしかない。New Userに上がるとアバターのアップロードが許可される。
入ったら中央の部屋に行くと、向かって正面の窓の右端にミラーのスイッチがあるので押しておくと良い。アバターは自分の姿なのでそれを写す鏡はあったほうが便利だ。
左右に広がる空間に大量に飾られたCDのジャケットのようなもの、そのひとつひとつがアバターだ。
気になったものを選択し、出てきたメニューから試着してみると良い。
ただし、アバターはPC版のみ対応のものが少なくない。PC版以外のプレイヤーは対応アバターを見つけるのに苦労するかもしれない。

National Park – Pokemon Heart Gold & Soul Silver

National Park - Pokemon Heart Gold & Soul Silver
HGSSのしぜんこうえんそのもの。著作権的には危ないが、初めて歩くのになぜか土地勘がある、というのは安心感が違うはず。
空中の白い箱?はバグで、PCからだと正常に風に吹かれる葉にみえる。

ポケットモンスターハートゴールド・ソウルシルバーの”しぜんこうえん”そのもの。まじでそのもの。
いや著作権的に危なくないか???
はい。めっちゃ危ないです。VRChatのワールドやアバターは各ユーザが作成しているため、このようないわゆる”ぶっこ抜き”案件もあちらこちらで見かけることになる。
でも、ポケモンシリーズを経験している人はきっと多いはず。
右も左もわからない中でいきなりだだっ広いところを歩くのはきっと不安。
そんなとき、でもなぜかここは知っているような気がする、どこの方角に何があるのかなんとなくわかる、という感覚はあなたが新たな一歩を踏みだすためのチカラとなってくれるだろう。
なお、PC版以外で見える、空を舞っている白い立方体のようなモノはおそらくバグ。PC版でみるとそれが風に吹かれ飛んでいる葉っぱだとわかるのだが……ひとまずはワタッコあたりのとばす綿だとでも思いこんでおくのがいいだろう。
VRの世界は仮想世界。こういう無理やりな思いこみが有効なときもある

Color Shower

Color Shower
ステンドグラスからふりそそぐ光が美しい。

ステンドグラスとそこからふりそそぐ光が美しいワールド。
ステンドグラスと光の色はステンドグラスと反対側にあるスイッチで切り替えられる。
それぞれの端の部屋にある傘はさすと傘の内側に光が広がる。”防ぐ”のではなくその下に世界を広げるという不思議な傘だ。

mmd home

mmd home
曲を選んで所定の位置に立ったらStart、あなたのアバターが踊りはじめる。

MMDワールドと呼ばれるワールドの一つ。
でも、これらに踏み入れるのならまずは自分の好みのアバターを見つけてからにしてほしい。上記”KOGE’s Workplace”でもいいし、他のところでもいい。
MMD系統はこれまた著作権的には少々危険があるのだが、しかしアバターにこだわりがあるプレイヤーには特に人気のジャンルのワールドになっている。
MMDワールドでは自身のアバターを踊らせることができる。MMDワールドは他にもいくつかあるが、筆者が見てきた全プラットフォーム対応ワールドの中では”mmd home”が特に出来が良いと感じている。
PC版限定も含めれば”iY MMD World”がトップクラスに出来がいいのだが、これはPC版専用のため他のプラットフォームでは訪問できない。
曲を選択し、所定の位置に立ってStartとかかれたボタンを選択すればダンスが始まる。あなたのアバターが踊る様子はきっとあなたのアバターへのこだわりを強くさせることだろう。
アバターを激しく動かす関係で、アバター制作や編集を行うプレイヤーがその動作テスト代わりに利用することも多い。
ダンスや歌詞に合わせて表情の動くアバターと動かないアバターが存在する。これはワールド側で表情変更が組み込まれていない場合と、アバター側で設定を行っていないために動かない場合とがある。

Sleeping in the rain

Sleeping in the rain
居心地の良い屋内ワールド。紅茶とケーキでほっとひといき。

雨の振り続ける穏やかな屋内ワールド。
桜の木の中庭への出入り口にあるスイッチで雨は振らせたり止ませたりできるので好みに合わせて設定するとよい。
ワールドとしてはリビングスペースにある大きめのミラー(壁の右端にスイッチがある)と動画プレイヤーがめだつ。
のんびり過ごすもよし、ともに動画を見るもよし、そのまま眠るも良しの何かと便利なワールドなので紹介した。
ホームワールドとして設定して、普段の作業をここで過ごしながらするプレイヤーもいる。
ホームワールドに設定するには、ワールドの詳細画面からMake Homeを選択すれば良い。

kuxu’s room

kuxu's room
穏やかにすごせる部屋。ワンルームではあるが必要な設備は一通り揃っている。外には満天の星空。

落ち着いた雰囲気のワンルームのワールド。
1~3人軽度であれば狭すぎず広すぎず。ベッドや動画プレイヤー、ミラー、QVPen、ImagePadといったのんびり過ごすための設備が整っており過ごしやすい。
ベランダからは満天の星空がみられる。喫煙スペースにもなっているので嗜まれている方はホタル族になってみるのもいいだろう。
もちろん室内であってもVR内においては火事の危険性も他のプレイヤーへの受動喫煙の危険性もゼロだ。

Suya Sleep Room

Suya Sleep Room
旅館の一室のようなワールド。中庭の風景はスイッチで切り替えられる他、温泉も用意されている。

和風旅館のような雰囲気の睡眠ワールド。
中庭は部屋の中に設置されているボタンで季節が切り替わるようになっている。
動画プレイヤー、ミラー、QVPen等が揃っており、少人数で過ごすにも向いている。
温泉で癒やされ、お茶とお菓子をならべてゆったりとした時間を。
眠たくなったらそのまま布団でぐっすり眠ろう。

キロバイトのうみ

キロバイトのうみ
総容量1MBにも満たないながら、のんびり過ごすための設備が全て整っている。軽量なため端末の性能に自信がないときにも。

キロバイト、とあるとおりワールド容量サイズが1MBにも満たない、文字通りキロバイト単位という驚異のワールド。
徹底的な軽量化がなされている中で、しかし動画プレイヤー、QVペン、ImagePad、ミラー、寝床にアラームとフレンドと穏やかに過ごすにおいて必要なものは全て揃っているというのが恐ろしい。
ワールドそのものも極めて軽量なため、PCやスマートフォンの性能の関係で重たいところが厳しくなったらとりあえずここに移動すると良い。
あとは少人数で軽量なアバターをまとえばギリギリまで軽量化ができる。

遠郷の冬めく夜 -Nostalgic Winter Night-

遠郷の冬めく夜 -Nostalgic Winter Night-
冬の温泉旅館……心ゆくまで癒やされるといいだろう。

冬の温泉ワールド。駅を降りると広い温泉施設の景色。
空は満天の星と花火。足湯とともに心ゆくまで。
旅館もあり、温泉でゆっくり癒やされたらそのまま布団で休むことができる。

Lucky Charms Play Space

Lucky Charms Play Space
子供部屋のワールド。部屋数が多くシアタールームや寝室等も用意されている。

子供部屋をイメージしたワールド。
子供にもどってみたいあなたに。
置かれているドールの中には著作権的に危ないものも混じっているが……。
部屋があちこちに分かれており、ドールハウスのようなものや街や電車の模型等、子ども用の遊具も種類が多い。
大きな動画プレイヤーが設置されたシアタールームや寝室スペースと意外と機能が整っており見た目よりも過ごしやすい。

ねこちゃんのおうち-soni-

ねこちゃんのおうち-soni-
ネコになって過ごしたいあなたに。でもケーブルを噛むのはやめましょう。

キャットタワーをイメージしたワールドだ。
こちらはネコになってみたいあなたに。
モチーフがキャットタワーのため、縦に長く上がるにははしご、降りるときは飛び降りて移動する。
ワールドの紹介文にかかれているが、ネコになったつもりでも現実世界の各種ケーブル類をかむのはやめましょう

[JP] Quest Kemono 集会場

[JP] Quest Kemono 集会場
ケモノアバターを纏う人々の交流と待ち合わせの場。イベントカレンダーもあるので興味のあるものがあったらとびこんでみるといいだろう。

Questとあるが、PC版等他のプラットフォームでも問題なく入れる。
ここはPublicでしばしば様々なプレイヤーが集まる。
雑談していることもあるが、イベントの時間までの待合にもつかわれているようだ。
イベントカレンダーが設置されているので興味のあるイベントがあったら勇気をもって飛び込んでみよう。
いつでも人がいるわけではないが、あなたが様々な人々との交流やイベントへの参加を望むのならば足を踏み入れてみると良い。

PinkBlueWaterLilyLake

PinkBlueWaterLilyLake
美しい浜辺のワールド。ヒトデを特定の場所まで運ぶと仕掛けが作動する。

タイトル通り、桃色と青のコントラストが美しい海辺のワールド。
浜にいるヒトデを掴み海に投げ込むと水中にもぐれるようになる。
見た目よりも広く、風船を利用して空を飛ぶこともできる。

DEEP FOG ILLUMINATION

DEEP FOG ILLUMINATION
きりの中に浮かぶイルミネーションの数々。深い霧に包まれているが、基本的に一本道なので迷う心配はないだろう。

霧の中を照らすイルミネーション。
あえて少し遠くを霧で隠してしまうことで多量のイルミネーションによる負荷の軽減がなされた景観ワールド。
そこまで長くないし軽量なので、霧の中が平気であればはじめて歩く外の景観ワールドとしてもおすすめしやすい。

星屑ノ街-City of stardust

星屑ノ街-City of stardust
透明感のある町並みのワールド。文字通り星屑が散りばめられた空を見ていると流れ星も見られる。

透明感のある、星空と町並みの美しい景観ワールド。
降り立つとアナウンスの流れる電車の中で、前方の扉を調べると下車できる。
流星とともにきままに観光してみよう。

Astral Bounds

Astral Bounds
異国情緒あふれる町並みだが、その構造はかなり複雑。迷わないように気をつけて。

こちらも美しい街の景観ワールド。
複雑で迷いやすいので、迷ったと思ったらLaunch Padを開いてQuic ActionsからRespawnで入口に戻ろう。
ワールドの各地にある不思議なオブジェクトに触れていくとそのオブジェクトがワールド内の鐘のある塔に飛んでいく。塔の鐘の紐にぶらさがったオブジェクトにふれると……?
いくつかのオブジェクトは、入口付近の壁に飾られた宝石を調べるとその場所への案内の光が出る。ついていけばオブジェクトまでたどり着けるが、激しい上下の移動を伴うため酔いやすい人は注意しよう。

澄夏町学校 プール開放日 -School Swimming Pool In Summer-

澄夏町学校 プール開放日 -School Swimming Pool In Summer-
小学校のプール。入る前にシャワーを浴びよう。

小学校のプールをモチーフにしたアウトドア系のワールドの一つ。
女子更衣室に降り立つので着替えて浮輪や水鉄砲を手にしたら外に出よう。眩しい夏のプールがあなたを出迎えてくれる。
施設設備としては平成初期かそれより前のものが揃っており、地獄のシャワーや腰洗い桶、洗眼器などが設置されている他、ダイブボールも利用可能。

うさねこの森 (usaneko Avatar World)

うさねこの森 (usaneko Avatar World)
小柄なNPCアバターがわちゃわちゃ。複数人いる場合、最後にだっこしてあげたプレイヤーを追いかける。しばらく放っておくと眠ってしまう。

アバター展示ワールドの一つなのだが、その展示の方法が独特かつとても可愛らしい。
入るなりたくさんの小さなNPCアバターたちが出迎えてくれるはずだ。
これはNPCなので誰かが操作しているわけではない。
カーソルを合わせて掴むと抱っこしてあげることができる。
癒やされたいときにもおすすめ。

ZOO & Aquarium

ZOO & Aquarium
動物園のワールド。これはキリンの展示だが、もちろんそこらのアバターなんかじゃ背の高さで敵うはずもなく。

動物園と水族館が併設されている。看板解説は英語のみ。
この手のミュージアム系ワールドで全プラットフォーム対応しているものは貴重。
なお、水族館はQuestだと容量の関係で地下には入れない。地下を見たい場合は次に紹介するワールドで探索しよう。同じ作者によって作られた水族館ワールドだ。

Community Aquarium

Community Aquarium
素朴な水族館。やっぱり解説は英語。

ZOO & Aquariumの水族館部分を独立させたものと思われるワールド。
こちらはQuest版でも地下まで探索可能。
やはり解説は英語のみだが、Quest対応の水族館ワールドというだけで貴重。
顕微鏡が設置された部屋があり、プレパラートやシャーレを取り替えることでオブジェクトを拡大表示できるギミックが用意されている。

[JP]UDON-SABER QUEST うどんせいばーQ

[JP]UDON-SABER QUEST うどんせいばーQ
まんまアレらしいが、実は筆者は原作のプレイ経験がない。

Beat ○aberをVRChat内で再現したもの。
くれぐれもリアルワールド側で周囲にぶつけて怪我をしないように気をつけよう。
他の誰かと一緒にプレイすることでもできる。
なお、Questとついていない方はPC版限定、ついているほうが全プラットフォーム対応だ。

Break the car

Break the car
特に理由のない暴力が車を襲う――!!

ス○リートファイターのボーナスステージを再現したゲームワールド。
モニタが映ったアーケードゲーム機をしらべ、Select UserしてStartすると車の前にワープ、
あとは時間内にどれだけ眼の前の車をボコボコにできるかを競う。
VRなので再プレイすれば車は元通り。リアルワールド側で周囲の安全だけしっかり確かめた上でこころおきなく暴れてみよう。

Star-Gatherers 星を釣る人

Star-Gatherers 星を釣る人
つりあげたものはバケツに移そう。移すと空にも変化が。

スターゲイザーならぬスターギャザラー。
釣りができるワールド、なのだが釣れるのは星座。
フレンドとのんびり釣り糸を垂れてみてはいかがだろうか。

Ruin on the hill

Ruin on the hill
誰もいないはずの廃墟……その奥には……

廃墟の探索ワールド。
暗い中を歩くことになるが、ホラー要素は一切ないので安心して良い。
誰もいないはずの廃墟で、しかし近づいていくとだんだん大きくなるピアノの音。
あなたはその奥地で何を見る?何も見えない?見えないものをみるためにはどうすればいい?

Beyond a bit – 想像のちょっと先へ

Beyond a bit - 想像のちょっと先へ
咲き誇る植物……その果てには……

パーティクルによる映像を”上映”するタイプのワールドの一つ。
2023年のサンリオVRフェスで上映されたものと同じものを単一のワールドにして分離したもののようだ。
建物の奥にある、宙に浮いた鍵を触ると上映が開始される。
大きく視点が動くため、VR酔いには十分に注意してほしいまずいと思ったらすぐにHomeに戻ったりVRChatを終了したりしよう。
これの他にも、ワールドの特定のスイッチを触ると上映が始まるワールドがいくつか存在する。
特に歌や演奏を含むものは”パーティクルライブ”と呼ばれている。興味があるなら検索などでこのワードで調べればいくつか見つけることができるだろう。

最後に

静寂な世界の中で
静寂な世界の中で

VRChatの世界は自由だ。
何でもできる。いろんな道がある。どの方向にだって歩いていける。

アバター、ひいては自分の望んだ姿を追い求める道、
きれいなワールド、まだみぬ景色を追い求める道、
Publicインスタンスやイベント等に参加して様々な人々と交流する道、
アドベンチャー系ワールドで冒険や感動を追い求める道、
ホラー系ワールドで思いっきり叫んでみる道、
あるいはもちろん、気心知れた人と穏やかに時間を過ごす道、
なんならそのままオンライン状態のまま一緒に眠り次の朝日を待つ道……

どれだっていい。一つじゃなくたっていい。

イベントスタッフとして、あるいはVTuberとしてさらに多くの人々と交流する道も、
なんならそのままVRChatどころかVRSNSという域さえ飛び越えて様々な分野で活躍する道だってある。
あるいはUnityやBlenderや他の創作活動に集中してクリエイターを目指す道、
そればかり没頭してVRSNSをなかばほっぽりおいてしまう……それさえもまた一つの道。

あなたがこの世界を通してどう変わるのか、それとも今の自分を大切にして変わらないことを選ぶのか。
行っても良い、戻っても良い、立ち止まっても良い……
この終わらない放課後を、もう一つの世界、もう一つの居場所だと思ってもらえたなら……
現実世界はいろいろあるだろうけれど、
それでもここを自分の思う自分らしい自分でいられる場所だと感じてもらえたなら幸いだ。

Rooftop Canvas
Rooftop Canvas

翌日12日の記事は radiokun(スキマ)氏による”喫茶2764 内部告発”です。
お楽しみにっ!

付録・用語集

多すぎるので折りたたみ

いくつかプレイヤー間で頻出する単語をまとめておく。
あまりにも大量にあることもあって(この記事の半分くらいがこれってどういうことだ)、無理に知っておく必要はないが知っておいたほうが他のプレイヤーの話している内容の理解の助けになるだろう。

Friend

フレンド。
フレンド申請するかされた場合、それを許可してもらう、許可することでフレンド関係になる。
一定条件下で互いが互いの居場所がわかる、わかる場合はそのままJoinできる、Inviteの送受信もできるという関係になる。
自身のFriendインスタンスへの入室を許可するという意味も持つためフレンドになるかどうかは考えるべきだが、考え過ぎも良くない。
あまり深く考えず会った相手に次々申請を送るというひともいる。

PC専用/PCオンリー

アバターやワールドがPC版のみの対応で他のプラットフォームで利用できないことを示す。
他のプラットフォームはPCと比べて絶対的な性能において大きな差がある。
PCにおいては性能にモノをいわせた複雑で派手なアバター・ワールドが作成できる、
というより他のプラットフォームの性能が低すぎてあまりに制限が厳しすぎるためアマチュアクリエイターであっても満足のいく表現がなかなかできず、対応を断念してしまうケースが多い。
各種イベントもPC版専用のことがしばしばある。対応プラットフォームはよく確認しよう。

Quest対応

アバターやワールドが文字通りMetaQuestにも対応している、ということを意味するのだが、これはMetaQuestだけでなくPico版及びAndroid版も含む
MetaQuestもPicoも内部ではAndroidベースのカスタマイズされたOSが動作しており、VRChat側から見ると似たプラットフォームとして扱われているためである。
2023/11現在はPC版に対応させていることが前提条件のため、Quest対応、と書かれていればつまり全てのプラットフォームに対応していると考えて良い。

Avatar

アバター。
VRChatにおける、各プレイヤーの姿を決定するもの
あなたを含む全てのプレイヤーはVRChatの世界においてはなんらかのアバターの姿をとることになる。
VRChat公式もいくつか用意しているが、大半は各プレイヤーが各々作成しアップロードしたものである。
PC版専用のものと全プラットフォーム対応(Quest対応と表現される)のものとがあり、PC版以外では後者しか利用できない。
VRChat公式もいくつか自由に使って良いアバターを用意している他、各ワールドでもペデスタルと呼ばれるものからPublic(公開されている)アバターの入手が可能。
後述するTrust RankがNew User以上になると自分でアバターのアップロードをすることも可能になる。
販売アバターはこの方法でアップロードして自分のものとする。
自分の思う姿を追い求めるのもVRChatの一つの楽しみ方だ。

可愛らしいアバターを纏うことができる関係で現実よりもコミニュケーションの距離は近くなりがちだが、姿が自由であるということは反面、あるひとの評価はそのひとの内面だけでほとんど全てが決まってしまうというシビアな一面もある。

リアルアバター

現実世界の自分の姿のこと
半分ネタ用語。

Pedestal

ペデスタル。台座の意味。
ワールド内に展示されているアバターの展示をこう呼ぶ。
カーソルを合わせて選択するとそのアバターを纏うことができる。
あちこちのワールドに設置されているため、これを探し歩くという楽しみ方もできる。
特に海外のワールドでは著作権的に危ないアバターが配布されていることも多い。こういったものはTPOをわきまえて利用しよう。
ペデスタルの展示を主としたワールドは特にアバターワールドと呼ばれる

World

ワールド。
VRChatにおける、3D空間そのものといっていい。
あなたを含む全てのプレイヤーはVRChatの世界においてはなんらかのワールドからインスタンスを生成し、そこで活動することになる。
PC版専用のものと全プラットフォーム対応(Quest対応と表現される)のものとがあり、PC版以外では後者しか利用できない
VRChat公式のワールドもいくつか存在するが、その大部分は各々のプレイヤーが作りアップロードしたもの。
実際にはWorldそのものは利用できず、インスタンスというカタチでいわゆる部屋を建てることで初めて利用可能になるのだが、
日常会話ではインスタンスの意味で”ワールド”という単語が使われることも多い(例:ワールド建てますね/本来の意味:インスタンス建てますね)。
Trust RankがNew Userの段階からすでにアップロードそのものは可能で、個人用途やフレンドを招くくらいなら問題なくできる。
しかし誰でも訪れられるカタチであるPublic化という状態にするにはUser以上のトラストランクが要求される。

Portal

ポータル。
他のワールドのインスタンスへのワープゲート
触れるか、設定によっては触れた状態で確定することでそのポータルのワールドのインスタンスへワープする。
ワールドに初期設置されているものがある他、各プレイヤーも特定のワールドのインスタンスをポータルをドロップするという処理で設置できる。
ポータルの上部には行き先、インスタンスのタイプ(誰が入ってこられるか)、ポータルをドロップしたのがプレイヤーならそれが誰かが表示されている
入る前にこれらをよくよく確認しよう。
ワールドに初期設置されているものについては基本的にその先はPublicインスタンスとなる。誰がいるのか、誰が入ってくるのかわからない。
他のプレイヤーが設置したものについても必ず上部の表示を確認し、移動するかどうかは慎重に判断しよう。
ポータルの展示を主としたワールドは特にポータルワールドと呼ばれる

Private / Public

プライベート/パブリック
アバターやワールドのプロパティ(設定値、属性)の一つ

アバターの場合、Privateに設定されているとそのアバターは所有者のみ利用可能という状態である。他のユーザはCloneができない。
販売アバターはほぼ間違いなく再配布が禁じられていることもあり、このPrivate状態を維持せねばならない。特別許可されていない限り決してPublic設定にしないこと。
一方でPublicの場合はCloneが許可され、誰でも利用可能であることを意味する。
VRChat公式のアバターや各ワールドで入手可能なアバターはすべてPublicに設定されている。

ワールドの場合、Privateに設定されているワールドは作者がインスタンスを建てなければ他の誰も利用できないという設定になる。お気に入り登録も不可能。
Private設定のワールドは非公開ワールドとも呼ばれる
自身がインスタンスさえ建ててしまえばそのインスタンスが存続している限りほかのプレイヤーも利用可能になる。
Trust RankがUserになるまではアップロードしたワールドの設定値はPrivateのみに制限される。
ワールドがPublicに設定されていると、ほかのプレイヤーからも自由にインスタンスを生成し訪問が可能になる。
Public設定のワールドは公開ワールドとも呼ばれる

Community Labs

コミュニティラボ。単にラボとも呼ばれる。
Public化したワールドはまずはこのラボに入れられ、設定でラボを有効化したプレイヤーしか入れない
設定そのものはSettings→Confort & Safety→Safety→Show Community LabsをOnにすれば良い。
設定はトラストランク等に関わらず設定できるので特別理由がなければ有効化しておくのが良いだろう。
ラボに入っているワールドは三角フラスコのアイコンと、ポータルには緑色のエフェクトがつけられるのが特徴。
一定数のプレイヤーが訪れたり、お気に入り登録される等するとこのラボから抜ける、通称「ラボ抜け」とよばれる状態になる。
この状態になると設定に関わらず全てのプレイヤーが訪問できるようになる。

Instance

インスタンス。
他のゲームで言う部屋建てによって作られた部屋
ワールドはそれそのままでは利用できず、このインスタンスが生成されることではじめて利用可能になる。
部屋建てに相当するため、プレイヤー間でもインスタンスを生成することを”建てる”と表現することもしばしば。
インスタンスを生成したプレイヤーはインスタンス主と呼ばれる
インスタンス内に誰もいなくなるとそのインスタンスは破棄される

販売アバター

Boothなどで外部サイトで販売されているアバター
データのカタチで販売されており、利用するにはUnityというソフトウェアを介して自力でアップロードする必要がある。
有料のものはほぼ100%再配布が禁じられているので取り扱いには気をつけよう。Private設定にしておけばよい。
編集は大抵の場合で許可されており、多くのプレイヤーは各々自分の好みに色を変えたり服を着替えさせたりアクセサリをつけたりとアレンジを行っている。
これも場合によりけりなので利用規約はよくよく確認しよう。

Blueprint ID

VRChatにおいて、アバターやワールドを識別する一意のID
アバターやワールドをアップロードするとき、このIDが一致していて且つアップロード者が同じ場合に上書きアップデートが行われる。
修正を施しての再アップロードを行う際に必要になるほか、
Quest(Android)対応を行う場合もPC版向けにアップロードを済ませた後、Quest向けに用意したモデルをPC版向けのものと同じBlueprint IDを使うことでPCとQuestそれぞれ別モデルだが同一アバターとして扱わせることができる。
Quest向けは制限が厳しすぎるため、このようにPC版では豪華にいろいろな機能を、他のプラットフォーム向けにはシンプルで最小限のものを、という別々のモデルを同一アバターとして扱わせることが一般的。
販売アバターを購入したとき、もし本来のモデルとは別にQuest用モデルというものがあったらこれがQuest対応向けのものだ。
ついていない方をPC版(Windows)向けにビルドしアップロードしたあと、Quest向けのモデル取り出し、PC版からBlueprint IDをコピペしてAndroid向けにビルドしてアップロードすれば両対応が完了する。

Vroid Studio

3Dのキャラクターモデルを簡単に生成できるもの
特にオリジナルの人間アバターの作成に広く用いられている。
生成したモデルはVRMというカタチで出力される。
これで生成されたアバターは最適化を行わないとPerformance RankがVery Poorになってしまいやすい性質がある。
とくに揺れものを多くすると高確率でなってしまうようだ。

MakeAvatar

3Dのキャラクターモデルを簡単に生成できるスマホアプリ。
私の知る限り、唯一スマートフォン単体のみでオリジナルアバターを用意することが可能な手段。
PCが不要なだけでなく、UnityやBlenderに一切触れる必要がないためこれらを使う自信のないプレイヤーにも人気が高い。

VRM

3Dモデルのファイルフォーマットの一つ。特に3Dキャラクターモデルの扱いに特化している。
ブイアールエムとそのまま発音することが多い。
Vroid Studioで作成されたアバターもこのカタチをとる。
アバターの3Dモデルファイルの拡張子の一つだがVRChatではそのままでは利用できないため、インポートツールをUnityに導入して作業するなどひと手間必要になる。
VRChat以外ではClusterやバーチャルキャスト等、VRM形式を採用しているものも少なくないほか、
VRSNS以外でもこの形式に対応しているゲームがいくつか確認されている。クラフトピアが特に有名だろうか。
VRChat向けアバターからVRMを出力することも可能だが、そのままでは出力できず変換作業が必要になる。

Trust Rank

トラストランク。Trustとは信用度の意味。つまりユーザーとしてどれだけ信用されているかを示す。ただしこれはVRChat公式の指標でしかないことに注意しよう。
ランクについてはVisitor(Lv1)から始まり、Trusted User(Lv5)がカンストとなる。これの他にいくつか特殊なフラグが存在する。
基本的に上がる一方で下がるケースは筆者は確認していない。迷惑行為を繰り返すと下がってしまうという噂はあるにはあるが……。
上がる条件については不明。すくなくともフレンドをふやしたり、ほかのプレイヤーと一緒に過ごしたりといったことをしていくとそのうち上がるらしいということはわかっている。
他、アバターやワールドのアップロードも影響するらしいことがわかっている。とくにPublic公開して沢山の人がまとったアバターや沢山の人が訪れたワールド等があると評価が高いという噂もある。
また、月額課金を行うと一度だけこのランクアップへのブーストがかかる上、課金中はランクアップしやすい状態になるとされる。
特にVisitorの状態で課金を行うと確実にNew Userに上がるという噂も耳にしたが詳細は不明。
以下に各ランクについて記す。

Visitor

初めてすぐがこの状態。いわゆるLv1。
アイコンの色から白とも表現される。
Visitorとは訪問者の意味。
アバターもワールドもアップロードが不可能だ。
VRChatの日本プレイヤーの間ではVisitorとその次のNew User(Lv2相当)には親切にしようという合意がなされている。助けが必要ならば誰かに声をかけてみよう、きっと誰か応えてくれるはずだ。
このVisitor/New Userの間にしか参加できないイベントも多い

New User

ひとつランクが上がるとこのNew Userになる。Lv2。
アイコンの色から青とも表現される
New Userの名の通り、新規ユーザの意味。
フレンドができればあとは1週間も遊べばこのランクに上がれるだろう。はやければ3日もしない。
このランクからアバターのアップロードが許可される。ワールドはまだパブリック化(誰でもアクセス可能なように公開すること)ができないが、自分用にアップロードすることは許可される。
Visitor同様、引き続き初心者として扱われる。Visitorのところにも書いたがこのVisitor/New Userの間にしか参加できないイベントも多い貴重な期間なので大切にしてほしい。

User

もう一つランクが上がるとNewがとれてUserになる。Lv3。
アイコンの色から緑とも表現される。
このランクからは一人前として扱われる。
アバターとワールドのアップロードは引き続き可能、ワールドについてはパブリック化も許可され、これまでかけられていたアップロード関連の制限はすべてなくなる
他、Userを超えたランクのプレイヤーはUserにトラストランクを偽装する権利が与えられるため、User以上は見た目通りのランクかどうかはわからなくなる。

Known User

Lv4。
アイコンの色からオレンジ、橙とも表現される。
Known Userの名のとおり、知られたユーザーの意味。とはいってもそれはVRChat公式からの、の意味だが。
アバターのアップロード及びワールドのパブリック化は引き続き可能な他、Userのところにも書いたとおりトラストランクをUserに偽装する権利が与えられる。
トラストランクを偽装するには、VRChat内で自身のプロフィールを開き、トラストランクの表示にカーソルを合わせて選択すれば良い。もう一度選択すると偽装が解除されてもとに戻る。
この上のランクで新たにできるようになることはなく、ここが全ての制限開放がなされるランクとなる。

Trusted User

Lv5。ここがカンストだ。
アイコンの色から紫とも表現される。
Trusted Userの名の通り、信用されたユーザーの意味。もちろんこれはVRChat公式からの、だ。
アバターのアップロード及びワールドのパブリック化、トラストランクのUserへの偽装は引き続き可能。
Trusted Userで新たにできるようになるものは特になく、その意味ではKnown Userと変わらない。
1年も遊び続ければここまで来てしまうプレイヤーは多い。
最初はワールドに飛び込んでみたらあたりのプレイヤーは紫だらけ、という状況に恐怖を感じることもあるかもしれないが、すっかりVRChatにはまりこんでしまえば気がついたら自分もこの紫になってしまっていて、というひとは多い。気楽に構えていよう。
余談だが、かつては現在のカンストであるこのTrusted Userの上に”Veteran User”(ベテランユーザー)なるLv6相当のランク、
さらに最初期からVRChatをプレイしていたプレイヤーだけが到達できたと噂される”legend”(レジェンド)なるLv7相当のランクが存在したらしいが、いずれも2023/11現在では廃止されている。

特殊なフラグ

特殊なフラグがたっているとトラストランクの枠に表示されるものが変化することがある。
それらについても以下に記しておく。

Friends

フレンドであることを示す
アイコンの色やネームプレート上の名前表示が黄色に変化することから黄色とも表現される。
フレンドであるという状態もVRChat上ではトラストランクにおける特殊フラグとして扱われる

Nuisance

迷惑者の意味
アイコンは灰色になるらしい。
迷惑行為を繰り返すと警告の上、最終的にこのフラグが付与されるとされる。
筆者も見たことはないしもちろんなったこともないため詳しいことはわからないが、聞いた話によるとこのフラグがたっていると強制的にデフォルトでアバターも非表示に設定されるなどという制限がかかるらしい。
まちがってもならないようにしよう。VRChatはオンラインゲーム。画面の向こう側もおなじ人だ。

VRChat Team

その名の通り、VRChat公式チームメンバー。ある意味究極のトラストランクと言えるか。
筆者も見かけたことはないのだが、アイコンやネームプレートの名前の表示は赤いらしい。
トラストランクをUserに偽装する権利をもっているとされ、この場合は名前を知っていなければ一般のプレイヤーと区別がつかない。
また、このフラグをもつプレイヤーはほかのプレイヤーからミュートやブロックすることが不可能という特権を持つらしい。
この特権はトラストランクをUserに偽装していても有効で、これで見分けがつくとされる。
もしあなたがVRChatの世界の真髄にたどり着きたいと願うのならこのランクを、つまりVRChat公式チームメンバーへ道を目指すのもいいだろう。

Status

プレイヤーのステータス、特にオンラインステータスを示す。
ステータスは4段階のものとオフライン、それとは別にフリー入力で自分の状態を他のプレイヤーに知らせることが可能。
以下にステータスを示す。

Join Me

アイコンの色から青とも表現される。
Auto-accept invite requestsとあるとおり、自身に送られてきたリクインが全て自動で許可される。
他のフレンドからは、そのインスタンスにInviteなしでJoinできる権限があるならあなたのいるインスタンスを一覧から見つけることができる
ステータス名通り、すきに入ってきていいよ、一緒に遊ぼう、という意思表示である。

Online

アイコンの色から緑とも表現される。
See Invite requestsとあるとおり、リクインは届くが届いたあと手動で許可しないと許可されない
他のフレンドからは、そのインスタンスにInviteなしでJoinできる権限があるならあなたのいるインスタンスを一覧から見つけることができる
バランスがいいのでとりあえず特に何もなければこのステータスでいるのがよいだろう。

Ask me

アイコンの色からオレンジ、橙とも表現される。
Hide location, see Invite requestsとあるとおり、他のフレンドからもあなたのいるインスタンスが秘匿され、リクインも届くが届いたあと手動で許可しないと許可されない
すこしプライベートな用事のときによく使われる。呼ばれれば呼ばれたことには気がつけるため使いやすい。

Do Not Disurb

アイコンの色から赤とも表現される。
Hide location, hide Invite requestsとある通り、他のフレンドからもあなたのいるインスタンスが秘匿され、リクインも全く届かない
誰にも邪魔をされたくないときに使うといいだろう。使う用事が終わったら戻しておいたほうがいい、フレンドからはどうやっても手が出せなくなってしまう。

Offline

アイコンの色から黒とも表現される。
オフラインの状態のプレイヤーがこのステータスになる。
もちろん呼んでも届かないのでまたオンラインになるときを待とう。

Performance Ranks

アバターの、端末への負荷的な面でいう重さの指標。
PC版とそれ以外(Quest向け指標などと表現される)とで指標のしきい値が大きく違い、PC版で最も軽量とされたクラスでもQuest版では最も重量とされるクラスに分類されてしまうことが頻繁にある。
とはいっても、こと日本においてはboothのような店を覗けば販売時点でPC版指標Very Poor(最下位ランク)という販売アバターであふれており、インスタンスを覗けばこの通称べリプだらけということがほとんどだ。
また、あまりに重たいアバターはしきい値を設定することで機械的に非表示にし、他のアバターで代替表示させる機能もある。
したがってあまり気にしすぎる必要のある指標ではないのだが、それは日本での話であって海外ではあまり重たいアバターは良い顔をされない可能性がある。国際交流をしたいなら気にしておくべきだろう。
以下にランクを記す。

Excellent

緑色に星がくり抜かれたアイコンをしている。最上位、最軽量を示すクラス。
最も軽量と評価されるとこのランクなるが、上にも書いたとおり、PC版とQuest版では指標のしきい値が大きく違い、PC版でExcellentだからといってQuest版でも軽量とは限らない。
具体的には、PC版ではポリゴン数(おおよそそのアバターの精工さを示すと考えていい)は32,000以下であることがExcellentの条件の一つだが、Quest版では7,500以下でなければExcellentになれず、20,000を超えた段階で後で解説するVery Poorという上限を超えた重量のアバターと評価されてしまう。
また、Quest版のExcellentでは後に解説するPhysBonesと呼ばれるコンポーネントの使用が一切許可されない。これはゆれものを一切使用できないということを意味する。
Excellentか次のGoodランクに到達できたアバターはアップロード時にFallbackという設定が可能で、これを有効化すると他の重たすぎるアバターをまとっているとき、他のプレイヤーから代わりにこのFallback設定したアバターを表示させることが可能になる。
逆にいうと重たいアバターを非表示にする設定をしているプレイヤーからはこのFallbackアバターしかみえないということでもある。

Good

緑色の円とその中心に緑色の点が描かれたアイコンをしている。上から2番めのランク。
Excellentほどではないが、十分に軽量と評価されるとこのランクになる。
VRChat公式はアバターはできるだけこのランク以上を目指すことを推奨しているが、けして容易にたどり着けるランクではなく、販売アバターでもGood以上のものは少ない。
Excellent同様、Goodでも到達できたアバターはアップロード時にFallbackという設定が可能
特にQuest対応の販売アバターでこのランクのものはFallback対応と謳っているものが多い。ここまで軽量化できているものはさらに少なく、だいぶ貴重な部類

Medium

黄色の円とその中心にGoodのそれよりも大きい、黄色の円が描かれたアイコンをしている。中間クラスのランク。
重たいアバターを非表示にする設定がされていても非表示にされることのない最大のランク
販売アバターであってもQuest対応のものというと大抵このQuest Mediumで、この評価が下される上限スレスレを目指して調整されているものが多い。
この場合アクセサリひとつつける余地がないのでQuest向けのアクセサリの追加は諦めたほうがいいだろう。

Poor

赤いの円とその中心にMediumのそれよりもさらに大きい、赤いの円が描かれたアイコンをしている。下から2番目のランク。
このランクから設定によっては非表示にされることがある
ベースがMediumのアバターでも、きせかえなどを仕込んでいると容易にこのPoor以下まで落ちてしまう。

Very Poor

赤いの円と黒いエクスクラメーションマークのアイコンをしている。最下位のランクで、”べリプ”などと略されることもある。
Poorの上限をいずれか一つの項目においてでも超えたアバターはすべてこのランクとなる。
とはいっても先述の通りこと日本においては販売アバターでも販売時デフォルトでVery Poor状態なんてものもありふれている。
またQuest対応アバターとなるとポリゴン数だけでも制限があまりにも厳しすぎるため、
PC版専用アバターをとりあえずそのままQuest向けに変換すると、Quest向け指標においてはほぼ確実にこのVery Poor評価が下ってしまう。
Android版においてはQuest向け指標でVery Poorアバターは表示することが不可能で、かならずFallbackアバターになってしまう。
日本においてはありふれているランクのため主に日本人との交流のみに主軸を置くならばあまり気にする必要がないが、海外においては嫌うプレイヤーも少なからず存在するようで、海外のイベントではVery Poorアバターはお断りとなっているケースもあるらしい。

Fallback

フォールバック。
重たいアバターやPC版専用アバターをそれ以外のプラットフォームで表示しようとしたとき、これを自動的に非表示にし、代替アバターを表示させるもの、またその機能。
変わりに表示されるアバターをFallbackアバターと呼び、Fallbackアバターとして利用可能なようにアバターを設定するには、そのアバターのPerformance Rank評価がGood以上である必要がある。
これで代替されるアバターはフォールバックアバターと呼ばれる。
もし相手のネームプレートに羽のようなアイコンがついていたら実際のアバターではなくこのフォールバックアバターが見えている可能性がある。
単にShow Avatar(アバターを手動で表示させる)しろとメッセージをおくるだけのアバターというケースも。
単に重たいから非表示にされただけであれば、このShow Avatarで本来のアバターの表示が可能
ただし、Android版においてはQuest向け指標でVery Poorのアバターは自他ともに表示するすべがない。Quest向け指標でPoor以下である必要がある。

Impostors

インポスター。
VRChat公式が用意した、軽量の表示代替アバター生成プログラムによって生成されたアバター。ごく最近解禁された機能で情報が少ない。
ユーザーが作成したアバターをVRChatのWebサイトから自身のアップロードしたアバターを選択し生成依頼をすることで軽量版の自動生成が試みられる。
うまく生成できたアバターは制限によって非表示にされた際、Fallbackアバターの変わりにこのインポスターが表示されるようになるらしい。

Group

グループ。ほかのMMOでいうクランやギルドに相当するもの。しかし一人のプレイヤーは複数のグループに所属できる。
グループは誰でも自由に加入が可能なものやリクエストを送って承認された場合のみ加入できるものがある。
グループを自分で作成するには月額課金プレイヤーである必要がある。加入・所属は無料アカウントでも可能。
主にイベント等の集会で集まりやすいようにとイベント開催の前に加入が求められることが多い

LanchPadを開いて右上の四角いボタンで展開、一番下にならんだアイコンのうち左から7番目の丸が3つとそれらが線で結ばれたアイコンを選択し、左側のメニューから”Find a Group”を選択、そこから”Enter a search team”を選択して検索ワードを入力するとグループの検索が可能だ。
また、他のプレイヤーのプロフィールを開くと右下のグループ表示からそのプレイヤーの加入しているグループの一覧を確認できる。興味があるものがあったらそこからグループを選択して自分も加入させてもらうことができる。
筆者もいくつかのグループに加入している。もし会えたならいくつか興味のあるグループをつまみ食いしてみるといい。

グループへの加入・所属にはプラットフォームの制限はないが、実際のイベントに使われるワールドがPC版のみ対応というケースも多いので他のプラットフォームのプレイヤーは注意が必要。
一方でPC版以外(Quest対応と謳っているものがあればそれ)にも対応しているイベントの場合、PC版プレイヤーも全プラットフォーム対応済みアバターの着用が求められることが多い
自分が参加しているグループのうち一つはグループの詳細画面から右上の”Represent Group”を選択することでネームプレートの上部にグループのバナーを表示して宣伝することが可能で、
これを利用したバナーを表示するためだけのグループというものも多数存在する。例えばポケモンのねむり状態のアイコンを表示するためだけのグループなど。

全プラットフォーム対応なケモノ系イベントのグループとしては2023/11現在、”けもラジ”、”ケモショタ喫茶もふらふ”、”イケケモ Bar「Cachette」”、”VRCKemonoラジオ体操部”などが例に挙げられる。

Invite

インバイト。招待の意味。
相手を自分のいるインスタンスに招待すること、あるいはその招待そのものを指す。
インスタンスにいるプレイヤー全員がオンラインステータスいまいるインスタンスを隠していたり、
Invite(+)のワールドにいる場合はこれを送らないと他のプレイヤーは入ってこられない。

Req Invite

リクエストインバイト。招待要求の意味。リクインと略されることが多い。
誰かが特定のプレイヤーに自身にIniviteを送るよう要求する行為を指す。
リクエストが送られてきたら、送られてきた側がそれをAccept(承認)すると自動的にInviteが返される。

Rejoin

リジョイン。Re(もう一度)、Join(加入する)とあるとおり、そのインスタンスから一度退出し再入室することを指す。
“Worlds”画面の左側一番上にある、”CURRENT WORLD”を選択するといま自分がいるワールドが表示されるが、
このときワールドのサムネイル横の”Join”とあったボタンが”Rejoin”と変化しているはずだ。
ワールドのギミックなどに問題が発生した場合、自分が入り直すことでリセットさせることで正常に動作するようになることがある

Respawn

リスポーン。Re(もう一度)、spawn(生まれる、発生する)とあるが、つまるところ自身をワールドの初期位置にワープさせるものだ。
迷子になってしまったときやハマって動けなくなったとき、フレンドがインスタンスに入ってきたので手早く合流したい、という場合に便利だ。
ただし、リスポーン地点はワールド作者側が書き換えることが可能だ。場所によっては一番最初に降り立った場所に戻れないこともある。この場合はおとなしくリジョインしよう。

Gloval/Local

グローバル/ローカル。
オブジェクトの位置や設定値の変化がそのインスタンスにいるプレイヤー全員に反映されるか、操作した自身にしか反映されないかを示す。
前者がグローバルで後者がローカルだ。
ローカルで動いてる、ということであればそれの操作は各プレイヤーが自由にしても良いということだ。
例えば動画プレイヤーの音量調節機能・ミュート機能は(ワールド作者がよほど変な設定をしていない限り)ローカルだ。音が大きすぎる、あるいは邪魔だと感じたら遠慮なく音量を下げたりミュートしても良い。他のプレイヤーは問題なく聞き続けられる。
何かをもってきてくれたようだが何ももっているようには見えないという場合も相手がオブジェクトがローカルであることに気がついてない場合がある。この場合も私には見えない、ローカルかもしれないと伝えてあげると認識の齟齬が起きない。
逆にグローバルのものは誰かが操作すると他のプレイヤー全てに影響が出てしまう。
動画プレイヤーでいえば動画選択そのものはグローバルだ。他のプレイヤーが見ているときに書き換えてしまうと他のプレイヤーが見ているものが中断されてしまう。変えるにしても必ず一言ことわりを入れるべきだろう。

無言勢

文字通り、ボイスチャットを使わないプレイヤーのこと
VRChatはいちいちチャットを打つことが面倒になりがちなためボイスチャットが主流だが、別に必ずしもボイスチャットでなければならないということはない。
ボイスチャットを使わない理由は自分の声が苦手であったりアバターに合わないと感じているがボイスチェンジャーを使ってまで話したいと思わない、PCの性能の関係で使えないという場合や、そもそも声を失っているケースなど様々。
そうした人たちは無言勢と呼ばれ、デスクトップモードであればテキストチャットを使うほか、VRモードではボディ・ランゲージを用いて豊かに感情の表現を行っている。
後述するQVペンや、アバターに仕込んだペンを用いて筆談で対話を試みるプレイヤーも多い。
アバターに文字入りの看板やエフェクトなどを仕込んで気持ちを伝えることも。

ボイスチェンジャー

略して”ボイチェン”とも。
無言勢になるほどではない、またはボイスチャットそのものは苦手でないが自分の声が苦手、あるいは着たいアバターに合わないと感じるプレイヤーが使用するリアルタイム音声変換ソフトウェア
まだ少しクセがあるためリアルのボイスほど自然にはならないが、自分の声に自信がなくとも話せるようになることから使用しているプレイヤーは少なからずいる。
要はアバターと同じで、すきな姿になれたのだからその延長線上で今度は好きな声を得ようというものだ。
基本的にPC版でのみ利用可能で、かつVRChatをプレイするにおいてただでさえ高いCPUの負荷が高くなるためPCはさらに高性能なものが要求される。

両声類

男声、女声ともに発生することが可能なユーザー、またはその状態
ボイスチェンジャーに頼らず訓練で女声を身につける男性もまた多い。逆に男声を訓練して身につけている女性も存在するはずだが、筆者はまだ出会ったことがない。
ただし、これは一般に喉を痛めやすいとされるため身につけたいのならばかならず休憩をはさみつつ慎重に行おう。
うがいもわすれずに。喉のケアは大切だ。

QVペン

ワールド内に設置されている空中にもかけるペンのこと。
ワールドをいくつか見て回ったなら、ワールドによってはペンのようなものが設置されていることがあることに気がついたと思う。
ペンは実際に握って空中に文字や絵を描くことができる。花やキノコのような一見ペンに見えない形をしているケースもある。
無言勢と呼ばれる人たちの中にはこれを利用して筆談を試みる人もいる他、
無言勢でなくとも聴覚を失ってしまっている人との対話をしたい場合にも非常に便利だ。
これもまた、ディスクレシアのような障害をもっているがために筆談が難しい人もいるということは頭の片隅においておくと良い。
筆談ゆえどうしてもボイスチャットよりも反応が遅くなってしまう。相手が書いているときは焦らせずゆっくり待っていてあげよう。
なお、消去ボタンを押すと同じペンで書かれたものは誰が書いたか問わずすべて消去されてしまう。他の人が書いたものまで消えてしまうので使うときは気をつけよう。
とくに書き置きなど、すぐに見るわけでないものが消えてしまった場合は影響が大きい。

Mirror

ミラー。VRChat民は各々の好きな姿になれることもあってか鏡を好むプレイヤーが多い。
ただし、ミラーを動作させている機器にかかる負荷は大きめで、ワールド全体が重たくなってしまわないようにミラーそのものに映るものをアバターのみに限定したり、鏡に近づくと自動で鏡が表示される仕掛けやスイッチ等で手動で起動しないと表示されないようにする等の対策がなされていることが多い。
もしとくになにもなさそうな壁の前にぼんやりと他のプレイヤーが立っているのをみかけたら、たいていそこにミラーが存在する。特に複数人が並んで立っていたらまずそこにあると思っていいだろう。起動するスイッチもすぐ近く(とくに壁の端)にあることが多いので探してみると良い。
ミラーもワールドを含めた全てを反射表示するものアバターのみを表示するものがある。前者はHQ、後者はLQ等と表現され、LQのほうが負荷が軽い
また後者はアバター以外は違うもの(大抵は背景画像)が映っているものとアバターのみが反射表示されてそれ以外はミラーの後ろがそのまま透けているものとがある。後者は特に”CutOut”等とも表現される。
PC版以外では高負荷なHQミラーはうかつに使うとフレームレートがガタ落ちしてしまう。LQやCutOutミラーが使えるならこちらの代用を検討するといいだろう。

Collider

コライダー。衝突判定当たり判定のこと。
これがないオブジェクトは上に乗ろうとしても貫通してしまう。
VRChat内のベッド等では近くにこれの切り替えスイッチがあることが多く(この場合ベッドコライダーと呼ばれる)、都合に合わせて設定を変えることが一般的。

ロリコライダー

足元に設置される、切替式や多段調整可能な高さ調整用のコライダーのこと。
身長の低いアバターはワールドのギミックに触れたり展示を見ることに苦労することがある。
そんなときこれが設置されていればこれで調節することで背の低さを補うことができる。

PostProcessing

ポストプロセシング、あるはポストエフェクト(PostEffect)と呼ばれる。
VRChatのワールドにおいて、3DCGの描画の後、プレイヤーの視点のカメラ映像にエフェクトをかけることによってあたかも特殊なエフェクトがかかったように見せかける機能
VRChatにおいては2023/11現在PC版でのみ利用可能になっている。
プレイヤーのカメラに干渉しているしくみのためプレイヤーごとにその強さを調節したり無効化させたりすることも可能で、ワールド内に切り替えのスイッチやレバーがついていることも多い。
あまりに強烈にかけると視界が悪くなったりVR酔いを誘発する他、アバターの表示がおかしくなることもあるため個々人での調節が推奨される。
以下に代表的な2つを解説するが、PostProcessingは他にも様々な種類が存在する。

Bloom

ブルームと呼ばれる。
光の強さに応じてぼかしをいれるエフェクトで、光が強いところにこれを設定することでよりリアルな光の表現が可能。
しかし強すぎると視界全体がぼやけてしまうため、細かい調節が要求される。

Color Grading

色調補正エフェクトのこと。
これを設定することで例えば夕焼けのワールドであれば全体を赤っぽくする等の表現が可能。
VR睡眠を用途として想定しているワールドではナイトモードと呼ばれるワールド全体を暗くすることのできる仕掛けが施されていることもあるが、これもColor Gradingによるものである。

Iwasync/Yama Player/KineL式(りら式)

いずれもVRChat上に存在する動画プレイヤーだ。それぞれイワシンク、ヤマプレイヤー、リラシキと呼ばれていることが多い。
他にも動画プレイヤーはいくつか存在するし自作も可能なのだが、日本の作者の間ではこれらが特に人気となっている。
機能もおおよそ同様で、Youtube等や各種生放送の再生等はいずれも問題なくこなせる。
ユーザーインターフェイスがそれぞれ違うので、他のプレイヤーがいるなら操作方法を尋ねてみると良い。
ワールド作者側に回る場合はこれを自分で設置する必要がある。とはいってもドラッグ・アンド・ドロップで置きたい場所において角度とサイズ調整だけすればそれで完了なのでそこまで苦労はしないだろう。
どれを選んでもよいが、筆者の周りでは特にIwasyncが操作しやすく手軽だという評価が多い。

ImagePad

イメージパッドと呼ばれる。Web上の画像のURLを入力することでVRChat内でその画像を表示することが可能なワールドアセット。
タブレット端末のような形をしたオブジェクトで、触ると時計などの表示がされる他、
上部のURL入力欄を選択してWeb上の画像のURLを貼り付けることでその画像の表示が可能。
お気に入りの写真を見せあったり、話題になっているものの画像を貼ることでどんなものか実際に見せたりということが可能。
ワールドによっては壁掛けの設置スペースが設けられていることがあり、ここにImagePadを置くことで大きなスクリーンに写すこともできる。やろうと思えばスライドショーの形でプレゼンテーションを行うことも可能だ。

TopazChat

トパズチャット、トパーズチャットと呼ばれる。生放送支援用のワールド向けアセット。
YoutubeLiveを通さずに生放送が可能な低レイテンシ(遅延)映像・音声配信サービス。RTSPというプロトコルで通信が行われている。
設定がすこし複雑なものの、それさえ済んでしまえば手軽にOBSStudio等から配信ができる。
音声のみの配信も可能で、遅延が少ないことからVR内での演奏・弾き語りや後述するVRDJでもよく使われている。
遅延が少ないと言っても1秒前後は遅れてしまうため、細かな操作が必要なゲームを配信画面を見ながらプレイすることは流石に困難。
配信者だけは自身のパススルーモニタやキャプチャのプレビューで画面を確認することが望ましいだろう。
ワールドによっては複数設置されており、この場合やろうと思えばそのままマルチプレイの配信が可能。
ちなみにプロトコルそのものはRTSPなので、URLさえわかっていればVLC media playerのようなデスクトップクライアントでも視聴可能だし、配信する側もTopazChatを使わず自前で配信サーバを用意することが可能。

VRDJ

文字通り、VR空間内のDJ
VRChat内にはこういうDJイベントやそれがおこなわれるクラブが無数に存在している。
もしワールド内にレコードディスクと無数のレバーのようなものがセットで置かれた机があったらそこはDJスペースだ。
もちろん、イベント中は運営者や他の参加者の邪魔にならないよう注意しよう。

Allow Untrusted URLs

VRChat内の動画プレイヤーにおいて、Youtube等以外のURLを読み込めるようにする設定。
Settings→Confort & Safety→Safety→Allow Untrusted URLsをOnにすれば良い。
これをしておかないと自分だけ動画やTopazChatの視聴ができないということになるので、特に理由がなければ有効化しておこう。

Unity

ゲームエンジンの一つであり、またゲーム開発環境ツールの一つでもある。
VRChatはこのUnityで制作されている。
Windows、Mac、Linux上で動作する。
また、各プレイヤーが自分のアバターやワールドをアップロードしたい場合も何故かこのUnityをそれぞれがインストールしこれを使って作業せねばならない。
ゲームをより遊ぶために何故かゲーム制作ツールをさわる、というよくわからないことが起こってしまうのがこのVRChatである。
複雑なソフトウェアのためなれるまで時間がかかるが、しかしプロがゲーム制作につかうツールでもあり、上手くものにできたならその技術の応用の幅は非常に広い。
この関係で後で別途解説しているBlenderも含め、「VRChatはUnity・Blender技術者養成ゲーム」などと揶揄されているという噂も。

Unity Hub

Unityのプロジェクト及びバージョン管理ソフトウェア
Unityと同じくWindows、Mac、Linux上で動作する。
Unityは複数のバージョンが存在するが、バージョンごとに違いがあるためこのUnityそのものの管理ソフトウェアが存在する。
VRChatだけに限れば後で解説する”VRChat Creator Companion”(VCCと略される)が別途管理してくれるため意識することは少ないだろうが、VCCを使う場合でもUnity Hubがバックグラウンドで動作しており、これのインストールが必須となる。

VRChat Creator Companion

VCCと略される。
VRChatにおける、アバターやワールド製作者向けのプロジェクト及びパッケージバージョン管理ツール
公式版はWindowsしか対応していない(非公式にMac版がでているらしい)。
アバターやワールドを制作したりアップロードしたりする場合は基本的にこのVCCを窓口にして作業を始めることになるだろう。
バックエンドで後に解説するVPMというものが動作しており、VPMの単語が出てきた場合も基本的にはこのVCCのことと考えてよい。

VRChat Package Manager

VPMと略される。
VCCのバックエンドで動いているパッケージバージョン管理ツール
DotNet6上で動作しており、DotNet6が動作する環境ならばインストールそのものは可能。ただしUnityがなければ意味がない。
“VPMにリポジトリを登録して〜”等とあれば通常はVCCにリンクを読み込ませればよい。バックエンドで動作しているVPMを通じてVCCが作業を行ってくれる。
通常はVCCを使っていれば意識する必要はないが、VCCが利用できないOS上でアバターやワールド制作を行う場合はこれを直接操作する必要が出てくる。
“vrc-get”のような非公式のフロントエンドも存在するが、これまたVCCが使える環境ならば触ることは少ないだろう。

Blender

統合型3DCGソフトウェアの一つ。3D制作の他にも様々な作業が可能。
Windows、Mac、Linux上で動作する。
VRChatのクリエイターの間で広く使われている3Dモデル制作ツール。
別に他の制作ツールでも変換など込みで最終的に”fbx”という拡張子で出力できれば何でも構わないのだが、これはオープンソースで無料で配られている数少ない3Dモデリングソフトということもあって特に人気が高い。
ツールとしてはクセが強いとされるが、マスターすればどんなアバターもワールドも思いのまま作れるようになるだろう。
やはり技術として応用の幅は非常に広く、使いこなせるようになればVRChatの外でも様々なところで役に立つ。

改変

販売アバター等を自分好みにカスタマイズすること、また、その行為。
色をを変えたり模様を変えたり、アクセサリをつけたり衣装や髪型を変えたり。
思うがままにカスタマイズしてみよう。
これそのものもきせかえ人形遊びの延長線上にある遊びとして捉えることが可能で、VRChatをほっぽりおいて改変にばかり夢中になるプレイヤーも存在する。

自作アバター

文字通り1から自作したアバターのこと。
VRChatに足を踏み入れる前からいわゆる”うちのこ”や”代理”を概念として持っているひとのなかにはVRChatへの召喚を目標としてBlenderやUnity等での作業に挑むひとも多い。

ワールド制作

文字通りワールドの制作を行うこと
1からBlenderでモデリングすることも可能だが、流石に時間がかかりすぎるし難易度も高いのでアセットと呼ばれる有料・無料問わず配布されているものを入手し組み合わせることが一般的。
一見高度な技術に見えるが、なれてくるとアバターの改変や制作より容易に感じてくるはずだ。
というのも複雑な動きをさせる必要のあるアバターよりも動きの少ないワールドは考えることも少なくて済むようになり、アセットがそろってくるといわゆるドールハウスやどうぶつの森シリーズの模様替え遊びの延長線上にある遊びと化してくるのだ。
これまたVRChatをほっぽりおいてこればかりに夢中になるプレイヤーもちらほら存在する。

Udon

文字通り、うどんを指す……が、いわゆる食品としてのうどんを指すケースは少なく、
VRChat上においては各ワールド上で動くギミック、それのプログラム等を指している
例えば上記QVペンや動画プレイヤーの数々はUdonを利用して動作している。
“Udon Node Graph”と”UdonSharp”(U#と略される)の二種類があるが、使う側はどちらがベースであるか意識する必要はない。
VRChatはUnity上で動作しているため、このUdonプログラムもUnity上で動作するものになっている。

Mute

ミュート。音を消すこと
自身のマイクをミュートするものと、ワールドの仕掛けでプレイヤーから音が発せられなくなるもの、あるプレイヤーが別の特定のプレイヤーから発せられる音をミュートするものとがある。
自分のマイクをミュートすると当然ほかのプレイヤーには声が届かなくなる
現実世界側で突発事象が起きたときや、咳こみそうになったり水分補給をしたりするときには一時的にミュートにするといいだろう。
常にミュートで過ごす場合はいわゆる無言勢とよばれる存在になる。
無言勢でないはずなのに声が聞こえてこないまま話しているような素振りだけある場合、このミュート解除のしわすれの可能性が高い。虚空に話しかけているだけというのは悲しいのでそっと指摘してあげよう。

ワールドの仕掛けとして一切の声が届かなくなるということもある
最初から完全ミュートなんてワールドも存在する他、集会イベント等だと主催者によるアナウンスがされる間だけ他のプレイヤーの声がミュートされる場合もある。

あるプレイヤーが他の特定のプレイヤーに対してミュートを行うこともできる
ただし、これは相手側からプレイヤーのネームプレートを見るとミュートされていることがわかるアイコンが表示される。つまりバレる
致命的なポンコツなので基本的にはミュートするのではなくそのプレイヤーの音声を最低(5%)まで下げることで代用するといいだろう。

Block

ブロック。
特定のプレイヤーを完全非表示にすること。どうしようもない相手はこれで対応しよう。
ただし、存在が見えなくなるだけで基本的に同じワールドには引き続き入れてしまう上、
Glovalなオブジェクトを操作している場合はそれを操作している相手のことをブロックしていようとその操作が反映されてしまう
つまりポンコツ。あまり当てにならないということは覚えておこう。

Kick

キック。
“蹴る”という意味の単語だが、ネットワーク用語で言えば”蹴り出す”の意味、つまり追放の意味を持つ。
特定のプレイヤーが迷惑行為を繰り返している場合に対象のプレイヤーにこのKickを行うことでインスタンスから強制的に退出させることが可能。
インスタンス主が特定のプレイヤーにKickを行った場合は即座に、そうでないプレイヤーが特定のプレイヤーに行った場合は投票が行われ、その結果次第でKickが行われる。

やはりというかこれを乱用する悪質プレイヤーもいるもので、特に迷惑行為を行っていないのにいきなりKickされたという報告もちらほら上がっている。
あまり治安の悪いところは近寄らないほうがいいだろう。

グループにおいても特定のプレイヤーをグループから追放することはあるが、この場合はBanと表現されることが多い。

お砂糖

VRChat上における、疑似恋愛関係のこと。砂糖のような甘い関係、ということのようだ。
VRChat上ではリアルの性別はあまり気にしなくても良いので、異性同士同性同士関係なく恋愛関係になりうる。
そうした関係を結んだ人たちはInviteインスタンスなどで二人静かに過ごす時間を設けている場合が多い。
なお、この関係が解消されるときは”お塩”する、などと表現される。単に砂糖の反対を意味しているのだろう。

VR睡眠

文字通り、VRゴーグルをつけたまま就寝する行為
ゴーグルをつけているため眠りは浅くなりやすいが、目覚めたとき一緒に寝ていたフレンドの姿や書き置きを見るととても安らぐものだ。
MPは大回復するがHPは回復しない、などと表現される。
興味があるなら眠りが浅くても問題になりにくい、翌日が休日という場合から試してみるといいだろう。

もちろん、VRゴーグルがなくともデスクトップモード等でオンライン状態のまま眠るひともすくなくない。
このスタイルは一般にはVR睡眠とは呼ばれない。目覚めるところも自室となるが、朝起きたときの書き置きを見たり一緒に寝ていたフレンドと朝から会えたりといった点は変わらない。

バ美肉

バーチャル美少女受肉の略。
仮想世界で美少女のアバターを纏うこと
VRChat、こと日本においてはありふれた行為のためわざわざ使われることはあまりない単語かもしれない。

kawaiiムーブ

VR内においてかわいい動きをすること
ただただ、かわいい。
やはりコツというものはあるらしく、VRChat内の鏡の前でひとり練習するプレイヤーは多い。
集団で訓練しようという集会もあるようなので興味があるなら探してみるといいだろう。
あまりやりすぎて癖になってしまうと現実世界側でも自然と動きが出てしまうようになるので注意。

VR酔い

VRゴーグルをかぶって活動を続けるとおこる症状。3D酔いの一種
症状を感じたら無理せずVRChatを終了したりゴーグルを脱いで休憩を入れよう
VRChatに深く入り込んだものは数時間でも平気な顔でVRをし続けるが、これはVRを続けてその感覚になれたためだ。
初めてであれば15分も継続できれば上出来も上出来。5分ともたないケースすら珍しくない。焦らず少しづつならしていこう。
症状としては乗り物酔いに近く乗り物酔い対策の薬品類が予防に有効なことが知られている。もし身体にあうものがあるなら用意しておくと良い。

ファントムセンス/VR感覚

VR内において、現実世界側では反応するはずのない触覚や嗅覚、味覚、温感、湿感といったものが反応してしまう症状、またそれに反応してしまう状態を指す。
“V感”と略されることも。
これは文字通りVRにおける感覚だが、ひとによってはデスクトップモードやAndroid版のようなモニタに写っているだけの場合でも反応を示すことがある。
現状、デスクトップモードやAndroid版はもとより、VRもフルダイブ式ではないため、VRゴーグルから映像と音声が流れてきているだけにすぎず、あとはコントローラなどに仕込まれたバイブの振動がフィードバックとして返ってきているだけなのだが、
映像と音声と振動のみのフィードバックしかないはずなのに触覚や温度湿度の感覚、嗅覚や味覚が反応してしまうという報告が多数上がっている。
これは言ってしまえば”おもいこみ”、”自己暗示”の類ではあるのだが、各種感覚が働いてしまう関係でこれを持つ人のVRへの没入度は他のプレイヤーよりもさらに高い

没入度が高いことはVRChatをより深く楽しむことに繋がりやすいが、必ずしも良い面ばかりではない。VR内のお風呂でも浸かりすぎればゆだってしまうし、湯冷めで風邪をひいてしまうなんてこともある。怪我をしたように感じれば痛みを感じるし、あまりに現実世界の気候・四季とずれたワールドでは温度差によって自立神経が異常をきたしてしまう恐れもある。
冗談のように思うかもしれないが、これは実際にVR感覚を持つひとびとの身におこるものだ。かくいう筆者もある程度この感覚を持ち合わせている。
あくまでも”自己暗示”の類のため、時と場合によっても感度が変化しうる
想像力の産物ではあるためか、想像の及ばない域では必然的に発生しにくい。たとえば筆者はリアル側でサウナを経験したことがないのでVR内のサウナに入っても感覚が想像できず反応しないといったことが起こる。

もしあなたがこの感覚を覚えてしまってもあまり不安になる必要はない。こうしたひとはあちこちにいる。誰の身にも起こりうるものであり、たまたまあなたもそのうちの一人になっただけだ。
あるいはこの感覚を持ち得ない場合でも、こういう感覚を持つひとがいるのだということは知っておいて損はない。他のプレイヤーを特定のワールドに案内するとき、この感覚持ちの可能性を考慮に入れればより刺激的な、またはより安全な旅ができることだろう。

VR感覚とは少し違うが、同じVR空間内における”自己暗示”によって引き起こされる現象として、異性のアバターをまとい続けた結果、当人の性自認が揺らいでしまった(それも思いの外簡単に)という報告もあちこちで上がっている。
これもまた、もしあなたが経験することになってしまったらとても戸惑うかもしれないが、でもあまり不安に思いすぎる必要はない
異性アバターで過ごしている誰の身にも起こりうることなのだ。けしてあなたが一人おかしくなってしまったせいではない。

そもそもの話、VRChat民がやりがちな鏡を見つめながら理想の自分の状態を意識する、思い浮かべるという行為は実はマジモンの催眠術の技法(ミラー催眠などと呼ばれるらしい)の一つであるのだとか。似たようなことをしておいて本当に催眠術にかかってしまったとして、それは何も不思議なことではないのだ。

3点トラッキング

ゴーグルによる頭と両手にもったコントローラによる両手の計3箇所のトラッキングがなされた状態
VRゴーグルとコントローラのみで他にトラッカーを追加していない場合はこの状態になる。
肘の位置が正確ではないし、腰や足の位置は全く同期しない。この状態で寝っ転がってもVRChat内では正しく格好が反映されない。
しかしそれでも没入感はVRゴーグルを使わずプレイするよりも段違いに高い

フルトラッキング

“フルトラ”と略されることも多い。
よりVRの世界に没入するために、腰や両足、場合によってはさらに追加で胸、両肘、両膝の位置にトラッカーを別で身につけVRに反映させること、あるいはその状態をこう呼ぶ。
腰と両足につけた状態はもとの3点に加えてさらに追加3点でトラッキングするため6点トラッキング、さらに胸、両肘、両膝につけた場合は11点トラッキングとも呼ばれる。
とくにVR内で活動するダンサーにとっては半ば必須といっていい。あるのとないのとでは表現の差がまるで変わってしまうのだ。
突然誰かがTの字のポーズをとったなら、これはトラッカーのキャリブレーション……位置認識および再調整、を行っている瞬間だ。キャリブレーションが終了したら戻るため、焦らせず待っていてあげよう。
なお、2023/12現時点では基本的にPCVRでしか利用できない。ゴーグル単体でも方法はないわけではないらしいが、まだまだ研究中な部分が多いようだ。

トラッカー

フルトラッキングをするために追加で身体に取り付ける機器のこと。
身体のあちこちにくくりつけなければならないため取り付けが大変なのと、それぞれバッテリー駆動であるため充電も大変らしい。
決して安価なものでないため数を揃えるのも相当なお金がかかる。

ベースステーション

身体の動きをVR内に反映させるための機器のひとつ
MetaQuestシリーズやPicoシリーズはインサイドアウト式というゴーグル自身の加速度センサーやカメラの映像を用いてトラッキングを行っているのだが、
VIVEシリーズのようにアウトサイドイン式と呼ばれるVRゴーグルは、部屋の壁などにこのベースステーションを設置し、ここからカメラの映像やレーザー照射によってトラッキングを行う。
トラッキング精度が高いが、部屋がよく見渡せる位置に置かねばならない上、電源配線なども必要なので敷居が高い。

無限歩行

VRChatの世界をコントローラのスティック入力ではなく自らの足で歩くこと。また、その技術
まず基本的にフルトラッキングが前提条件のため敷居が高い。
現実世界側では円をかくように歩きつつ、視点回転の入力を逆方向に手動で入力するかツールによって自動的に逆方向に回転させるといった工夫によってこれを実現している。

他、靴型や足元に設置するデバイスでこれを実現しようというプロジェクトも存在するが、まだ一般ユーザの手の届く域には達していない。

視界ジャック

視界を遮り相手の活動に支障をきたさせること、またその行為
単純に迷惑行為なので自分がしないことはもちろん、もし他の誰かにされた場合は警告、あまりに不快ならばブロックしたりやGo Homeなどでの逃避を試みたりしよう。

ワールド側でも仕掛けとして視界を遮るようなギミックが存在することがある
怪我の危険性やVR酔い症状の発症リスクが跳ね上がるため、こちらも身の危険を感じたら速やかにGo Homeで帰還したりVRChatを終了したりすること。

XSOverlay

エックスエスオーバーレイと発音されることが多い。
SteamVRの拡張機能であり、PCVRにおいてのみ使用可能。
VRゴーグルをかぶったまま腕時計の要領で腕を顔の前にもってくると時刻やCPU/GPU使用率・フレームレート等を確認できる他、VR内にPCの画面を投影することができる。
これらはすべてローカル相当で、他のプレイヤーにはいっさい見えない
腕時計機能だけでも便利なのだが、VRから出たくないというプレイヤーはこのままPC上の作業までこなしてしまうのだとか。SNS廃人なプレイヤーだとVRSNSから出ないままにこれを通じて投稿しているというケースも。
VRChat内の動画プレイヤーを触らずともPC側で好きな動画や音声を流せるため一人でこれらを楽しむほか、”Amazon Prime Video”のような動画プレイヤーで流せない動画を”Watch Party”を用いて各々再生しVR内で雑談しながら楽しむという使い方も可能だ。
放送しているのではなく各々が自分のPCで流した動画を各々からしか見えないカタチで見ているだけのため著作権的にも問題がない。
なお、”OVR Toolkit”というものでも同様のことが可能らしいのだが、私の身近にはこれを使用している人がおらず、どんなものなのかはわからない。

OVR Advanced Settings

オーブイアールと略されて発音されることが多い。
SteamVRの拡張機能であり、PCVRにおいてのみ使用可能。
機能は様々だが、大半のユーザはもっぱら“Space Drag”という機能が目当てで、これを使ってアバターの見かけの高さを調節している。
VR内で背が届かないときにこれで空中に浮いてみたり。逆にしゃがんで姿勢を低くさせたりといったことが可能だ。

Virtual Desktop

バーチャルデスクトップと発音される。
直訳すると仮想デスクトップだが、一般に言われる仮想デスクトップ機能ではなく、
MetaQuestシリーズやPicoシリーズ等を無線下でPCVRとして利用する際に使用できるサードパーティ製のストリーミングソフトウェア
MetaQuestシリーズもPicoシリーズも各メーカが標準で無線接続が可能なようにはなっているのだが、画質の調整やその他細かい設定を変更できる上に単純によりよく動作するとされ人気。
なお、Steamにも同名のソフトウェアが販売されているがこちらはこの用途には使えないので購入しないように注意しよう。買うのはそれぞれのVRゴーグルメーカーの専用ストアから購入できるものだ。

Easy Anti-Cheat

EACと略される。
VRChatとセットで配布されているチート対策ソフトウェア
かつてほかのプレイヤーに影響を及ぼす悪質な行為が横行したため導入された。実際これが導入されて以降この手のトラブルが大きく減ったという声をあちこちで聞くことができる。
とはいっても悪質なプレイヤーのなかにはこれをすり抜けるだけの技術をもっているものもいるため、これがあるから安心とはなかなかいかないようだ。
いずれにしても危険だと思ったらすぐにVRChatのプレイを中断し現実世界に逃げよう
この手のソフトウェアはあまりお行儀の良くない動作をすることで知られており、チート行為をする気がなくとも嫌うプレイヤーも少なくないのだが現状これなしではVRChatは起動しない。
とはいっても普通のx64なCPU上で動くWindows系のOSが動作するPCであればおおよそ問題なくVRChatをプレイできるだろう。エラーが出たら再起動、それでだめならVRChatを修復や再インストールするだけで動作することが多い。
2023/11現在、ArmなCPUを検知するとその時点で動作を拒否してしまう。このためArm系の端末ではPC版の動作が不可能になっている。

関連インスタンス