色違いラプラスを調査した件。
ポケマスアドベントカレンダー2020 https://adventar.org/calendars/5181 、17日担当のびぃとさんです。
一昨年は自分のホームページ(今は亡きジオシティーズ)に残っていたポケモングッズを使った二次創作ページの紹介と「ポケマス忘年会」まとめの2本。昨年は「ポケマス忘年会」まとめ1本をやらせていただきました。
さて今年は、COVID-19の影響下でポケマス忘年会も主催出来ない状況なので体育座りで見学にしようかなと思っていたのですけど、枠の埋まり具合、出足が鈍い感じで不安になってしまい手を挙げてしまいました。結局ほぼ埋まりましたけど。
で、それから何をするか思案…。
そんなある日、机上に35分の1スケールのガチャーネンがやって来ました。29世紀の地球を舞台に、その覇権を争う地球独立政府傭兵軍とシュトラール共和国軍との戦いを描く、SFイラストレーター横山宏さんのオリジナルストーリー「マシーネンクリーガー」に出てくる装甲戦闘スーツのプラモケイです。
ちなみにこれはS.A.F.S.Mk.Ⅲ”Raptor”というモデル。
35分の1!?しかも、なんだかきれいなラベンダー色じゃありませんこと?
35分の1と言えば今から22年前、(株)バンダイ キャンディ事業部から「ポケットモンスターモデル」という食玩が出ていました。ここに当時の記述が残っていますが、第2弾のラプラスがタミヤの戦車のプラモデル等と同じ35分の1スケールだったんです。
ラインナップされた中にはこれまた自動車モデル等と合わせやすい20分の1スケールのミュウツーもあったのですが形状が自分的に解釈違いだったり、ドールと合わせられるスケールでもある6分の1ピカチュウやトゲピーに思い入れは無く、保管していた全種類は某社に寄贈してしまったのですが、いつか何か作ってみたいと思って別にラプラスだけ買って組んでお蔵入りしていました。
ボディはABS樹脂か?と思うほどの固いプラで、プラモデルに使うスチロール樹脂とはだいぶ勝手が違います。目と体の斑については表面がコーティングされた丈夫なシールが付いていて、20年間剝がれることなく貼り付いていました。でもさすがに表面に傷がついたり、時々窓辺に飾っていたこともあったため、ボディも色褪せている部分が見えました。
…よし、これだ。ラプラスをリペイントして色違いラプラスにしてヴィネットを作ろう!ポケマス模型部ですよ。
もともとこの子は16パーツで構成されています。プラの色は、甲羅部分のグレー、胸、下あご、前足(鰭)下面のクリーム色、その他全体が青の成形色。シールを目と斑に貼れば、ほぼ設定通りです。さすがバンダイのプラモデル。
ざっくりとラプラスを解体。世の中にはクリーチャー的なリデザインをしてポケモンを作る人たちがいますが、自分にそういうセンスは無いのと、食玩としての気軽さも残したいこともありますので、生物と模型の中間的な処理に留めていきます。
甲羅と、胴体&後足(鰭)、耳についてはがっちり接着してパーティングラインを消します。反対に、前足は可動するおもちゃ的意匠を残しています。嘘です。盛大にパテ埋めして脇の処理をするのが大変そうだからです。同様に、ガンプラだったらこんなに隙間が空いていては怒られそうですが胸と下あごも素直に後ハメです。画像では、やすりがけをひと段落してサーフェーサーを吹いて様子を見ていますね。
何回かに分けて、通常色のラプラスを色違いラプラスに塗り替えていきます。胴体の基本色はクレオスのガンダムカラー「MSパープル」、胸などはガイアノーツの「ノーツフレッシュ ピンク」を筆塗りで。単純にコンプレッサーなんて高級なものは持っていないからです。筆塗りの濃淡の味わいを楽しみましょうw
ざっくりと組み合わせて、塗り残し、色が薄すぎる場所、継目処理が足りない場所などを確認しては解体してまた塗っています。
甲羅については、滑らかなボディと対比して通常よりもゴツゴツした感じが出るといいかなと思い、接着剤を付けた後に古くなった筆などで叩いて表面を荒らしています。更に色についてもグリーン系、グレー系、白などで個性を出します。
結構いい感じになったと思ったところで、ドライブラシしたらウェルドラインが目立つところに!なんで今まで気づかない自分…。やすりがけして塗り直しです。ここはムラもいい味になるでしょう。
さて。並行してラプラスと組み合わせるものを考えます。ラプターは、ラプラスと同じ色なので再検討。最初は捕獲のために同じ色の装甲スーツを出して囮にする、なんて図を考えていたのですが、もう少し牧歌的な画の方がいいかなと思い直しています。で、かつてはレゴのミニフィグを人物として使いましたが、せっかく35分の1なので、同スケールの人間を発掘しました。2005年の夏にセブンイレブンのボトルキャップフィギュアキャンペーンで登場したファーブル先生です。もしかしたら32分の1くらいの可能性もありますが、OKでしょう。ボトルキャップ部分からベースを外し、ミツカドセンチコガネ観察装置を外し、ファーブルと地面だけにします。この地面を使うかどうかは、保留。
セブンイレブンのサイトでも海洋堂のサイトでも商品情報はもう消えているので、控えめにコレクターのブログの紹介ページを。
ちょっと、近くでコロナ?みたいな話で時間を取られてしまい、ちゃんとラプターを組み上げてウェザリングやデカール貼りをするのは無理っぽいので、別の、彩色済みフィギュアを発掘しました。イエローサブマリン製の「WORKING! SAFS!」5番”RANGER-TYPE”の、部品採りした余りです。これももう17年前(調べて自分がびっくり!)のトレーディングフィギュアです。デザインされたプーヤントイズさんのコンテンツも消滅しています。なので、紹介ページをサルベージ。なお、こちらには部品取りをして活用した作品を紹介していただいています。ハンネや作品名をよく見ればどれが自分の投稿作品か分かると思います。
デフォルトではこのフィギュアは姿勢が良すぎて動きの表情がありません。マシーネンクリーガーを嗜むモデラーは、肩や肘などの関節部を切り飛ばしてポージングをし、エポキシパテ、ゴムチューブ、紙などを用いてシーリング処理をするのが通例です。当然、固定ポーズとなります。プラモデルでは自分もそうしてきましたが、このフィギュアではどうしようかな?と考えた結果、こうしました。
練り消しゴムを使って適当な角度で肘関節のシーリング部分を作成し、両手ダラリから動きを付けました。爪という名のスパチュラで皺のディテールも追加しています。消しゴムの色がグレーでちょうどいいので、これでOKとします。それからハッチの隙間や点検口に、ガンダムマーカー「スミいれ用<ブラウン>」で墨入れしました。この子は戦闘用ではないですし、一人だけ埃と泥にまみれているのも変なので、全般的にウェザリングは控えめです。
ラプラスの塗装が終わっていません。身近でなかなかプラカラーが手に入らない時代になりましたので、苦慮。ネット通販に頼らず行くつもりなので、100均やドラッグストア、ガンプラくらいしか置いていないスーパーで物色。ガンダムマーカーの白・黒、そして紫色のマニキュアを買ってきました。
目を塗ってみたのですが、普通のガンダムマーカーは芯が固くて自分には合わなかったです。塗りながら塗膜が剥がれる!面相筆をくれ!って感じでしたがもう手遅れ。アドカレ終わって時間に余裕が生まれることがあれば塗りなおしましょう。
その点、マニキュアは筆が付いていますし比較的速乾性ですし、ラッカーうすめ液で色落とせますし、かなり良いです。たまにネイル塗るのが好きな人でガンプラ作っている人をTwitterで見かけますけど、通じるものはあるなって思います。
こんな感じ。微妙に店頭に飾ってあるネイルチップと違う発色でした。もっと高級ブランドのコーナーに行くとカラバリ豊富なのは知っていますが、目的が違うのでかなり妥協。ボディに塗っていると血痕みたい?
ラプラスと人、更に誰かポケモンを組み合わせたいと思い、サイズ感の近いものを物色しています。たかさおじさんのようなガチではなく、イメージ優先です。
まずはこれ。フルタ製菓の「ミニポケ缶」。2001年前半には出ていた食玩で、小さな缶の中にキャンディが入っていて、上にゴム製彩色済みポケモンが付いているもの(全10種)。上の写真は、持っていた当時の画像をバックアップしていたCD-Rから発掘しました。現存していません。箱のサイズはチョコエッグくらいだったはず。そこからドーブルだけ切って保管していました。
平均的な体長1.2mで考えると小さいので、幼体ということにしときましょう。
この子は材質的に継目処理をするのはほぼ無理なのです。反対に、よくこんなグニャグニャ素材で塗膜が剥がれないな、と感心します(ので保管してました)。
このブラッキーは、「チュッパサプライズポケットモンスターDP」のもの。威嚇するポーズがとても良いです。平均体長1.0mなので、スケール感合っています。
このヨーギラスは、バンダイベンダー事業部の「フルカラーコレクション」か「フルカラースタジアム」だと思います。工場でランナーから切り取った跡が右側頭部に目立ちますが、全体の造形は良い子です。特徴的な花が開くような尻尾は別パーツになっていてシャープです。平均体長0.6mなので、ちょうどいいです。だから20年も取っておいたわけですわ。
うわ!マジ時間が無くなった!ので、ヴィネットのベースを作るのは諦めました。100均で絵葉書サイズの額を買ってきて、後ろのスタンドを外したあと、版権フリー加工自由の海辺の写真素材をプリントして
入れました。前面の透明塩ビ(100均なので)も外します。変な反射をしそうなので。
んで、これはエアプランツ。「イオナンタ」という名前がタグに書いてありました。枯らさずにいてあげたいものです。
そのほか、いくらか造花というか模造多肉植物を用意してみました。
ということで、締め切りに間に合う、ということに念頭を置いて、仮置きですがお披露目です。
イメージとしては『野生のラプラス(しかも色違い個体)が、滅多に見られないジョウト地方に現れたため、ハンター等からの警護用に機動部隊を連れて調査に来たポケモン博士』というところ。ブラッキーは博士の手持ち。草叢にいたヨーギラスの気配に気づいて威嚇。ドーブルは自分の趣味です。
グッズを使った二次創作。お楽しみいただけたら幸いです。
クオリティ的には、ポケマス模型部としてはリベンジしたいと思います。
参考;
「ポケットモンスターモデル」ラプラスの完成品のまともな写真が載っているのはここくらいです。1999年開設のラプラス特化サイト「ラプラステーション」。
https://laprastation.sakura.ne.jp/lgoods/item/44/
(株)バンダイ キャンディ事業部のサイトでも、ラプラスがラインナップされた第2弾の情報は断片的で、箱画像はピカチュウ&トゲピーのものしか載っていません。しかも、サイトのトップから入って検索してもヒットしません。上記ラプラステーションさんが該当ページを記録しているのでたどり着けました。1998年発売の商品ですから仕方ないですね。
https://www.bandai.co.jp/candy/products/1998/60988p2.html
パート2のラプラスはありませんが、シリーズのいくつかの情報はまんだらけの通販サイトで見ることができます。