mstdn.jpの中の蛙だった僕が、分散SNSという大海を知った話
こちらは、分散SNS Advent Calendar 2019および深海アドベントカレンダー2019の、12月10日の記事です。
◆はじめに◆
こんにちは。深海(しんかい)と申します。
がくかんせつしょうさんが運営している鯖(以下、がく鯖)にアカウントを持っています。
最近までmstdn.jp(以下、JP)のアカウントをメインで使っていました。
PC、インターネット、プログラミング等に関する僕のスペックを、箇条書きでご紹介します。
・基本的には、義務教育で学ぶようなことしかわからない
・子どものころ、RPGツクールで遊んだり簡単なHTMLで遊んだりしたので、プログラミングのプの字には触れている…はず
・PCはWindowsだが、スマホはiPhone
・PCのスペックの見方がよくわからなかったため、値段だけで今のPCを購入し、まともに動かず痛い目を見た
・ActivityPubプロトコルとは一体何なのか、説明を読んでもよくわからなかった(互換性とか共通言語とか、キーワードはなんとなくわかった)
ドンでは底辺(と言いつつ、鯖によってはこういう層も多く存在しているはず)、世間一般では平均レベル…といったところだと思います。
この記事では、技術的なことはよくわからないいちユーザー視点で、「JPの不調をきっかけに、分散SNSのよさを実感した」という体験について語ろうと思います。
◆僕と分散SNS◆
JPと僕
2017年4月末、Twitterで「マストドンというSNSがおもしろい」という情報を目にし、いくつかのインスタンスに登録しました。
一際目を惹いたのがJPのLTLで、「膣」という単語が爆速で流れていく光景に圧倒されました。
当時のJPのLTLには、常時お祭りをやっているかのような勢いと魅力があって、すっかり気に入ってしまい、定住しました。
それから、アドベントカレンダーにJPの魅力について語る記事を2年連続で投稿してしまうくらいには、JPを愛してきました。
(興味のある方は読んでいただけると嬉しい…2017年、2018年)
JPと出会って約2年半。住人はどんどん入れ替わり、LTLの空気も変わっていきました。
ただ、楽しい時も苦しい時も、思ったことを自由に呟けて、時々誰かがリアクションをくれる…という、住人との心地よい距離感は変わりませんでした。
JPがなくなる時は、マストドンを去る時だと、ぼんやり思っていました。
連合TLの海へ
みなさんご存知の通り、今年の秋ごろから、JPは不調の時が増えました。
その対処としてPawooをブロックしたりするも、不調は改善せず。とうとう全くアクセスができなくなりました。
そのため、当時サブアカとして使っていたがく鯖のアカウントを、避難所として使用することに。
同様に他鯖へ流出したJPのアカウントたちを捕捉するため、連合TLを眺める日々が始まりました。
そこにはもちろん、JPから流出した人たちだけではなく、いろんな鯖のいろんな人が発したつぶやきが流れていきます。
これまで全く知らなかった、名前ぐらいは知っててもスルーしていた人たちが、おもしろいことをたくさん呟いていると知って…フォローボタンを押す指が止まらない、止まらない。
あっという間に数百アカウントをフォローしてしまいました。
JPのアカウントでは、フォロイーはあくまでJPユーザーがメインでした。それに、JPから他鯖に引っ越して行った人や、BTで流れてきた他鯖のおもしろい人が加わる…と言った形で、あくまで自分の世界の中心はJPでした。
だけど、マストドン(分散SNS)=JPではないんですよね。当たり前ですが。
Mastodonサーバー紹介 2019/11/14版 – Komittee Express
https://komittee-express.netlify.com/posts/my-recommending-mastodon-server-20191114/
こちらの記事を見ると、いわゆる「三大インスタンス」以外にも、賑わっている鯖はたくさんあることがわかります。
こういうことがなければ、ずっと知らないままだったんじゃないかな。
(アスタルテとか末代とか、たぶんすき。今後お世話になるかも)
そんなこんなで僕は、JPという井戸(よいところですよ)から、連合の大海へと進出を果たしたのです。
「一つの鯖がダメになっても、別の鯖でこれまでの仲間と繋がれる」「鯖を越えていろんな人とつながれる」という分散SNSのよさを実感できたことで、僕の分散SNSライフはより充実したものになりました。
JPとの別れ
そんなこんなで分散SNSの楽しさを噛み締めていたころ、JPは突然復活しました。
完全復活ではありませんが、以前のようなLTL重視の使い方をする分には、それほど問題ない状態です。
(11月末に、無事サーバー移転を完了したようです。お疲れさまでした。)
久しぶりのJPのLTL。みんなとの再会。懐かしい空気感。
だけどなんだか物足りない、というのが正直な感想でした。
一連の不調で、JPから人がたくさん出て行ってしまったのもあるし、大海を知ってしまった今、居心地のよい素敵な井戸にこもることに意味を感じるかと言うと…
JP復活当初は、がく鯖をメインとしつつもJPのLTLにも顔を出す…という、併用路線で行く予定でした。
しかし、いつのまにかJPを覗くことはなくなり、けっきょくがく鯖オンリーでやっていくことにしました。
でもやっぱりJPは好きだよ
Pawooなら絵師さんが多いとか、がく鯖は下ネタ好きが多いとか…
やっぱり鯖によって住人の傾向ってあると思うんですが、JPは本当にいろんな人がいるんですよ。
年齢も性別も職業も趣味嗜好も多彩。
分散SNSには珍しい、ネット文化に染まっていない人もいます。
さしずめニューヨーク。人種のるつぼです。そこが好き。
でも連合TLにも、JPのLTLの内容は流れてくるので…わざわざJPのLTLを見に行く意味は現状あまりないかな、と感じています。
◆まとめ◆
僕の場合は、JPの不調をきっかけに、分散SNSのよさを実感し、以前より更に楽しめるようになりました。
今はHTLを追っているだけで楽しいけれど、たまに連合TLを覗くとまだまだおもしろい人がいるし、がく鯖の連合TLに出てこない人の中にも、おもしろい人がたくさんいるんだろうと思います。
僕にとっての分散SNSは、財宝の眠る大海原のようなもの。
まだ見ぬお宝を探して、これからも楽しんで行こうと思います。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。